この拘束条件により、すべての並進自由度が0に設定されます。シェル、梁、トラスのいずれの場合でも同様です。参照ジオメトリは使いません。
固定 (並進なし) 拘束条件にアスセスするには、Simulation スタディ ツリーで拘束を右クリックし、固定ジオメトリを選択します。標準で固定 (並進なし) を選択します。
ソリッドでは、固定(並進なし)(Immovable (No translation))オプションにはアクセスできません。しかし、固定ジオメトリ(Fixed Geometry)拘束条件は、ソリッドの固定(並進なし)の拘束条件と同じです。
以下の表は、この拘束条件に必要な属性と入力についてまとめたものです。
属性
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値(Value)
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シェルメッシュに対応して拘束されたDOF
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3つの並進
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梁とトラスのメッシュに対応して拘束された DOF
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3つの並進
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3D シンボル
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選択できるエンティティ
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頂点、エッジ、面、梁ジョイント
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選択できる参照要素
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なし
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並進
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なし
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回転量
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なし
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例(Example)
シェルの場合の固定(Fixed)と固定(並進なし)(Immovable)の違いについて、以下の例で説明します。単に両端だけで支持されている薄肉プレートを考えます。シェルに垂直な等分布圧力荷重を設定します。
固定(Fixed)および固定(並進なし)(Immovable)の拘束が使われる場合のシェルの変形(青い破線のカーブ)について、以下の略図で説明します。