充填-保圧パラメータ(Fill-Pack Parameters)PropertyManager

充填-保圧パラメータ(Fill-Pack Parameters) PropertyManager で定義される充填および保圧プロセス パラメータは、特定の射出ユニットでなく、プロセスと環境全体に適用されます。

充填-保圧パラメータ(Fill-Pack Parameters) PropertyManager を開くには:

  • PlasticsManager でグローバル パラメータ(Global Parameters) を展開し、充填-保圧(Fill-Pack) をダブルクリックします。

一般

充てんの重力下方向(Gravity Downward Direction for Fill) グローバル座標系で重力の方向を指定します。

グローバル座標 X、Y、Z のいずれかを選択して、重力の方向を定義します。

ベント解析(Venting Analysis)

標準シミュレーションでは、キャビティ内に存在する空気は無視されます。ただし、ベント解析では、空気の影響およびそれによってメルト フロントにかかる可能性のある圧力を含めることができます。

キャビティ内の初期圧力(Cavity Initial Air Pressure)(MPa) 空のキャビティの初期圧力は、デフォルトで 14.7psi (0.1MPa)です。

キャビティ内の初期温度(Cavity Initial Air Temperature) (°C) キャビティ内の空気の初期温度は、デフォルトでは室温です。

ベント解析を実行する場合は、キャビティ内の排気の場所を定義する必要があります。ベント解析では、キャビティ内で発生してエア ベントから出ていく可能性のあるバブルを識別して追跡し、ベントで発生する圧力を計算します。排気 PropertyManager を参照してください。

推奨事項: 最初の解析ではエアベントを定義しないでください。 ベント圧力(Venting Pressure)結果を使用してエアベントの配置をガイドし、不要な場所に配置しないようにします。

熱硬化性材料離型基準(Thermoset Material Ejection Criteria)

硬化ベース(Curing-based) 材料が指定された目標硬化度に達するまで硬化シミュレーションを続行するようにソルバは指示され、硬化時間を判断する推量作業がなくなります。
時間ベース(Time-based) ソルバが熱硬化シミュレーションを完了する硬化時間を特定して設定します。シミュレーションを実行した後、結果を確認してモデル全体で達成された硬化率を判定し、硬化時間を調整してプロセスを短縮または延長できます。
離型時の材料の目標硬化度(%)(Material’s Target Curing Level at Ejection (%)) 熱硬化性材料がゲル化点、つまり粘度が無限になって流動性を失う点に到達したときの硬化率を設定します。このレベルを超えた硬化は有益ではなく、製造サイクル時間が長引くだけです。この特性は材料の本質的な特性で、通常材料メーカーが提供する特性によって決定されます。
初期変換(%)(Initial Conversion (%)) 熱硬化性材料の初期硬化率を設定します。ある熱硬化性樹脂は、注入サイクルの開始前にすでに硬化が始まっていたと考えられます。通常、材料メーカーがこの情報を提供します。成形サイクル中の硬化を正確に予測するために、初期硬化率を指定できます。
離型時の目標硬化度を上回る体積 %(Volume % Above Target Curing Level at Ejection) この設定は、離型ポイントを決定する体積率のしきい値を設定します。デフォルト設定は 90% で、プラスチック体積の 90% が目標の硬化度に達すると、部品は離型されます。
ソルバー設定(Solver Settings) Fill/Pack ソルバーの詳細設定 へのアクセスを提供します。

ソルバー設定のデフォルト値をそのまま使用すると、広範なケースに対して最善の結果が得られます。ほとんどの解析では、ソルバー設定を変更する必要はありません。