ばね PropertyManager(Spring PropertyManager)

ばねは、様々なタイプのばね効果をシミュレートし、構成部品を動かすシミュレーション要素です。

スプリング PropertyManager を開くには:

スプリング (MotionManager ツールバー)をクリックします。

ばねのタイプ(Spring Type)

PM_Linear.gif 線形ばね (ベーシック モーションとモーション解析のみ)。 2つの構成部品の間の特定の方向に沿った力を表します。 SOLIDWORKS Motion:
  • 2つの構成部品の間の距離を基準に、スプリング荷重を計算します
  • 荷重を最初に選択した部品に適用します
  • 同等の反力を2つめに選択した部品の視線方向に沿って適用します
PM_Rotary-Torsional.gif ねじりばね (モーション解析のみ)。 2つの構成部品の間のねじり荷重を表します。 SOLIDWORKS Motion:
  • 2つの部品の間の角度を基に、指定軸を中心にばねのモーメントを計算します。
  • 最初に選択した部品に、指定された軸を中心にモーメントを適用します。
  • 2つめに選択した部品に、同等の反作用のモーメントを適用します。

ばねのパラメータ(Spring Parameters)

線形スプリング選択ボックス ばねの端点を定義するフィーチャーのペアをリストします。 
ねじりスプリングの最初の選択ボックス ばねの片方の端点とトルク方向を定義するフィーチャーをリストします。  トルク方向を変更するには、2番目のフィーチャーのみを選択します。
ねじりスプリングの2つめの選択ボックス ばねを定義するオプションの2つめフィーチャーをリストします。 ばねをグラウンドに置くためにこの選択を空のままにしておいてください。
ばね荷重方程式の指数 次に基づきます: スプリングの方程式の指数(Functional Expressions for Springs)
ばね定数 次に基づきます: スプリングの方程式の指数(Functional Expressions for Springs)
自由長 (線形ばね)。 ばねの方程式の指数に基づきます。 初期の距離は、現在グラフィック領域で表示されている通りの部品の間の距離になります。 モデル変さらにあわせて更新 を選択すると、PropertyManager が開いている間は、自由長がモデルの変さらに従ってダイナミックに更新されます。
自由角度 ねじりばね(Torsional springs): 荷重のの適用を受けていないとき、ねじりばねの端点間の角度を指定します。

ダンパー

ダンパー の項目を選び(モーション解析のみ)、値が入力できるようにします。
  • ダンパーの方程式の指数 に応じて ダンパー荷重方程式の指数 を選択します。
  • ダンパーの方程式の指数 に応じて 減衰定数 を設定します。

表示タイプ

ばね PropertyManager が開いている間、またはスタディを計算している間のみ表示値を確認できます。

コイル直径
コイル数
ワイヤ直径

ベアリング面への荷重(Load Bearing Faces)

荷重参照 をクリックし、グラフィックス領域で 面/エッジへのベアリング荷重設定 の構成部品を選択して SOLIDWORKS Simulation に移動します。

注記

  • ばねは、構成部品に力を適用します。 ばね定数の高いばねは、ばね定数の低いばねよりも構成部品を速く移動します。 また、構成部品に同じばねの強さが作用している場合、質量の小さい構成部品は、質量の大きい構成部品よりも速く移動します。
  • ばねの長さがその自由長と等しい場合、ばねは力を発揮しません。
  • モーターによる運動は、ばねによる運動よりも優先されます。 モーターでは構成部品が左に移動しているが、ばねでは構成部品が右に引っ張られている場合、構成部品は左に移動します。モーターの動力消費量が増加します。

ばね荷重の方程式

  • 線形ばね: - K* (X - Xo)**n + Fo
  • ねじりばね: - KT* (Theta - Thetao)**n + To
これらの数式では:
K線形ばね定数 を表します。
KTねじりばね定数 を表します。
X は部品と接続点における現在の距離を表します。
Theta はユーザー定義のばね軸を中心にした部品の間における現在の角度を表します。
Xo はばねの参照長さを定義します。 ばねの参照荷重がゼロの場合は Xo は自由長になります。
Thetao はねじりばねの参照角度を定義します。 ばねの参照ねじれがゼロの場合は Thetao は自由角度になります。
FoXo における参照荷重を指定します。
ToThetao におけるねじればねの参照ねじれを指定します。
n指数 を表します。 たとえば、ばね荷重 = -kx2 の場合は n = 2 になります。有効なオプションは <-4,-3,-2,-1,1,2,3,4> です。