材料の決定（Assigning Materials）

材料（Material）ダイアログ ボックスのプロパティ（Properties）を使用して、材料のソース、材料モデルと材料特性を定義します。  固定のプロパティや、温度に依存するプロパティを定義できます。 Simulation で材料を定義しても、SolidWorks の CAD モデルに対して割り当てられた材料は更新されません。

材料エディター（Material Editor）ダイアログボックスを使用して、独自の材料ライブラリを作成、編集できます。 材料(Material)ダイアログボックスにアクセスするには、Simulation study ツリーで、部品（Parts）アイコンを右クリックして設定/編集 材料特性（Apply/Edit Material）を選択します。

• 材料ツリー（Material Tree）： モデルに対する材料特性を指定するソースを設定します。

• SolidWorksの材料(SolidWorks Materials): SolidWorks ライブラリで材料を使用します。 SolidWorks 材料での材料は読み取り専用です。

• ユーザー定義材料（Custom Materials）: 材料特性を手動で入力します。 このオプションを選択した場合は、名前（Name）ボックスに材料の名前を入力してください。

• その他のライブラリ（Other libraries）: ライブラリ オプション で指定されたフォルダーにあるライブラリがリスト表示されます。 SolidWorks 材料ライブラリの参照は以下を含みます：

  ソース(Source)	リファレンス（Reference）
  材料特性	"Metals Handbook Desk Edition (2nd edition)", ASM International
  応力-ひずみ曲線	"Atlas of Stress-Strain Curves (2nd edition)", ASM International
  疲労曲線	"Atlas of Fatigue Curves", ASM International

ライブラリによって材料、カテゴリ、材料名をソートすることができます。 ライブラリによって材料をソートするには、材料ツリーを右クリックし、デフォルトのソート順であるライブラリで並べ替え(Sort by Library)を選択します。  カテゴリによって材料をソートするには、材料ツリーを右クリックし、カテゴリで並べ替え(Sort by Category)を選択します。 材料によって材料をソートするには、材料ツリーを右クリックし、材料で並べ替え(Sort by Material)を選択します。 SolidWorks 材料ライブラリのいくつかの材料は、非線形スタディの 塑性と非線形弾性モデルに使用するために定義される、応力-ひずみ曲線 を持ちます。 これらの材料はリスト ボックスに表示される名前の末尾に(SS)が付いています。 S-N カーブが定義されている材料は(SN)で、S-Nカーブおよび応力-ひずみカーブの両方が定義されている材料は(SS,SN)で区別されています。

• 材料特性（Material Properties）： 材料モデルを選択します。

• モデル タイプ（Model Type）： 使用できる材料モデルは、以下のようにアクティブなスタディのタイプによって変わります。

• 構造解析スタディと熱伝導解析スタディ（Structural and Thermal Studies）

• 非線形解析スタディ（Nonlinear Studies）

• 落下試験スタディ

注意: すべての非線形と落下試験のスタディにアクセスするには、材料を選択でユーザー定義(Custom defined )を選択します。

• 滑り摩擦を次として扱う: Simulation スタディを読み込むモーション スタディに使用するために材料モデルを選択します。

• クリープ効果を含む（Include Creep Effect）： 選択した材料モデルにクリープ効果を含むことがアクティブになります。 クリープ効果は、非線形解析スタディ専用とされています。 非線形解析スタディで使用可能なすべての材料モデルのうち、クリープ効果は、線形直交異方性弾性と、粘弾性のモデルには使用できません。

• 材料定数の計算にカーブ データを使用(Use curve data to compute material constants): 非線形スタディの超弾性材料モデルと、粘弾性の材料モデルにのみ使用できます。

• 単位（Units）: 材料特性の値を表示（または入力）する単位系を選択します。 選択できる単位は以下の通りです。

• SI - N/m^2 (KPa)（国際単位系）

• US 慣性単位（IPS）（US 単位系）

• メートル単位（MKS）（工学単位系）

• SI - N/mm^2 (MPa)（国際単位系）

• 参照ジオメトリ（Reference Geometry）： 異方性材料 特性を設定するために使用する参照ジオメトリを定義します。 このオプションは、線形異法性弾性材料モデルを使用した場合にのみ使用することができます。 参照平面、参照軸、座標系を選択できます。

• 応力-ひずみ曲線作成（Create a Stress-Strain Curve）： 非線形弾性、塑性（Von Mises）、塑性（Tresca）で使用する、応力-ひずみ曲線を定義できるようになります。

• カテゴリ（Category）： 選択した材料が所属する材料カテゴリ名が表示されます。

• 名前（Name）： 選択された材料名がリスト表示されます。 また、ユーザー定義のライブラリ名を入力することもできます。

• 詳細（Description）： ユーザー定義材料(Custom Materials)、または他のユーザー定義ライブラリを使用するとき、説明（最大256文字）を入力することを許可します。

• ソース(Source): ユーザー定義材料(Custom Materials)、または他のユーザー定義ライブラリを使用するときだけ使用できます。. ユーザー定義材料の参照のソースを指定します。

• デフォルト破壊基準(Default failure criterion): 部品/アセンブリに適用する破壊基準を選択します。 解析結果評価(Design Check)PropertyManagerの判定規準(Criterion )で、自動(Automatic )がデフォルトで選択されているとき、破壊基準は、安全率の計算に使用されます。　

• 最大von Mises応力

• 最大せん断応力（Tresca)

• Mohr-Coulomb応力(Mohr-Coulomb stress)

• 最大主応力(Max Normal Stress)

• 未知(Unknown):  (未知(Unknown)が選択されたとき、どの破壊基準が自動で適用されたかをチェックするには、安全率(Factor of Safety)PropertyManager を参照してください。)

• 材料特性テーブル（Material Property Table）：

• プロパティ（Property）: 材料特性値を表示します。 このリストは選択された材料モデルや解析のタイプによって変わります。 すべてのプロパティは解析のタイプや材料モデルで使用されます。

• 値（Value）: 材料特性の値を表示/設定します。

• 単位（Units）: 各材料特性の単位が表示されます。

• 温度依存関係（Temp Dependency）: 材料特性値のタイプを設定します。

• 一定（Constant）: 解析中、材料特性の値は一定です。

• 温度依存（Temp-dependent）: 材料特性の値は、ユーザーが指定した温度カーブ に従って変化します。 依存性の定義を行うには、SolidWorks ヘルプ: 材料 ダイアログボックス - テーブル&カーブ タブ(Material Dialog Box - Tables & Curves Tab)を参照してください。