Simulation スタディ(Simulation Studies)

通常、製品は異なる環境や使用状況で使用されます。 したがって、荷重や境界条件のあらゆるシナリオを想定し、様々な材料特性を試すことは、モデルの解析において重要になります。

シミュレーション スタディでは以下の項目を定義します。

• モデル寸法

• 解析の種類と解析に必要な関連オプション

• 材料特性

• 荷重と境界条件

スタディを作成するには、Simulation CommandManager上の新規スタディ (New Study)をクリックします。 スタディの名前、解析タイプ、プロパティを定義します。 プロパティは、解析タイプによって表示項目が変わります。

デザイン スタディ、および疲労解析スタディでは関連するスタディのメッシュ設定を使用します。 落下試験解析では、ソリッド メッシュのみを使用します。 圧力容器スタディでは結果を組み合わせるため、メッシュは必要ありません。

ジオメトリ フィーチャーに基づくメッシュタイプ(Mesh Type based on Geometric Features)

プログラムはそれらのジオメトリフィーチャーに基づいて自動的にボディに適切なメッシュタイプを割り当てます。

• 固体メッシュ（Solid Mesh）: すべてのソリッドモデルは、固体（四面体）要素でメッシュを作成します。

• シェルメッシュ(Shell Mesh): 均一の厚さをもつサーフェスジオメトリと板金は、三角形のシェル要素でメッシュを作成します。 落下試験で定義される板金は、固体要素でメッシュを作成します。

• 梁メッシュ（Beam Mesh）: 鋼材レイアウトと溶接は梁要素でメッシュを作成します。 固体要素アイコン上で右クリックし、梁として扱う(Treat as Beam)を選択することにより、押し出し(デフォルトで固体要素でメッシュ)を梁として扱うことができます。

• 混在メッシュ(Mixed Mesh): 異なったジオメトリが同じモデルに存在しているとき、混在メッシュが生成されます。

Simulation スタディの使用(Using Simulation Studies)

動作環境下で既存の製品の安全性をチェックするために、あるいは新しい製品を設計するために、Simulation スタディを使うことができます。

SolidWorks Simulation の製品ラインナップには非線形解析、動的応答解析、流体解析、電磁場解析があります。

• 既存の製品をチェックする（Checking an existing design）： 既存の製品をチェックする場合、幾何形状は既に完成されています。 そのため、様々な環境条件下で製品をチェックし、材料の削減が可能かどうか検討します。

• 新規設計（Making a new design）： 新規設計の製品で解析を行う場合には、様々な環境条件下で、モデルの幾何形状や材料を変更した場合の挙動をチェックします。

クイック ヒント(Quick Tips)

クイックヒントは、スタディを定義しているときに表示されるポップアップ メッセージです。 これらのメッセージは、スタディの定義や実行、実行結果の表示などについて、ヒントやガイドを提供します。 大部分のメッセージには、ハイパーリンクが設定されています。 ハイパーリンクをクリックすると、関連項目が表示されます。 クイックヒントを有効にするには、ヘルプ（Help）、 クイックヒント（Quick Tips）をクリックします。

Simulation アドバイザー(Simulation Advisor)

Simulation アドバイザー（Simulation Advisor）はスタディ タイプの選択、荷重の定義、拘束の設定、接続状態、そして結果の解釈に役に立ちます。