圧力(Pressure)
圧力(Pressure)PropertyManager は面に等分布圧力または不等分布(変動)圧力を設定して、構造解析(静解析、固有値解析、座屈解析、非線形解析、動解析)スタディで使用します。 等分布圧力は、すべての選択された面に等分布で指定された方角へ設定されます。 圧力は選択した面に対して垂直の方向または指定した方向で適用することができます。 たとえば、静水圧は面に垂直ですが、傾斜屋根上の雪は垂直の圧力、水平に吹く風は水平の圧力を設定します。
圧力によって生じる力の大きさは、圧力に面の面積を掛けた値と等しくなります。 ただし、最終的な圧力の合計は、面の幾何形状や圧力の方向によって変わります。 たとえば、円筒面へ設定された静水圧の反力は対称であることからゼロとなります。
不等分布圧力は、定数と圧力分布によって記述されます。 圧力分布は参照座標系では、参照座標系を使用して表される2 次の多項式係数によって設定されます。
不等分布圧力は圧力分布を指定するときに使用する座標系を作成してください。その座標系は対象となる面上の分布が x、y 座標値のみを基準に変化するものである必要があります。
アセンブリでは、アセンブリからの参照ジオメトリを使用することも、アセンブリの構成部品(部品とサブアセンブリ)を使用することもできます。
圧力のための面、エッジ
(Faces, Edges for Pressure ): 圧力を加えるソリッド モデルの面またはシェル モデルのエッジおよび面を選択します。
方向を指定するための面、エッジ、平面、軸
(Face, Edge, Plane, Axis for Direction): 圧力の方向を指定するための参照エンティティを選択します。 このオプションは、参照ジオメトリ使用(Use reference geometry)を選択した場合のみ表示されます。
圧力値(Pressure Value): 圧力の単位
(Units)と圧力値
(Pressure value)を設定します。
時刻歴による遷移状況(Variation with Time): 線形、非線形動解析スタディの場合、時間依存リモート荷重を 定義 できます。
不等分布荷重(Nonuniform Distribution): このチェック ボックスにチェックを入れると、不等分布圧力のオプションを指定することができます。

単位系 |
X、Y の単位 |
値の単位 |
SI |
m(メートル) |
N/m2 |
SI |
mm (ミリメートル) |
N/mm2 (MPa) |
英国単位(IPS) |
in(インチ) |
psi |
メートル単位(G) |
cm(センチメートル) |
kgf/cm2 |
注意:
不等分布圧力は、参照座標系および 2 次の多項式係数によって定義されます。
p(X,Y) = V* (A + B*X + C*Y + D*X*Y + E*X^2 + F*Y^2)
ここで:
p(X,Y) = 座標 x 、yの点に適用された圧力の大きさ
V は圧力値
(Pressure value)フィールドで指定されている値です。
X, Y = 選択された座標系に関する位置座標です。 座標系の値は選択されている単位
(Units)に依存します。
A, B, C, D, E と F は物理定数です。 値は選択されている単位
(Units)に依存します。
* は掛け算です