プラスチック部品の場合、非線形静解析スタディで SolidWorks Plastics Premium から温度と金型内残留応力をインポートすることができます。
SolidWorks Simulation Premium で使用可能。
射出成形プロセス中に保たれる温度から、室温に冷却するプロセスをシミュレートすることにより、プラスチック部品の最終的な残留応力と、変形状態を計算することができます。
ソリッド要素でメッシュを作成する単一成形品の SolidWorks Plastics Premium からのみ、データをインポートすることができます。
SolidWorks Plastics Premium で保圧プロセス(Flow + Pack)を実行すると、金型内残留応力と温度データを Simulation で読み取ることのできるバイナリ フォーマットでファイル(
*.POE)にエクスポートすることができます。 バイナリ ファイルには次の内容が格納されます。
- 元のメッシュの節点座標と要素の結合性
- 温度とモールド内残留応力の節点の値(3 つの節点と 3 つのせん断応力成分)
- 材料特性(Material properties)
Simulation 非線形静解析スタディでバイナリ ファイル(*.POE)に格納されているデータをインポートし、成形品の最終変形形状を計算することができます。
Simulation は、t = 0 秒から t = 1 秒への時間曲線を節点の温度に適用し、成形品を均一に室温(298 Kelvin)まで冷却します。 冷却プロセス中に成形品の収縮が発生する可能性があります。
Simulation は金型内残留応力構成部品(疑似時間 t = 0 秒時)と急冷熱応力構成部品(時間 t = 1 秒時)を追加して、最終的な変形形状を計算します。
非線形静解析スタディの時間は擬似時間であるため、成形品の冷却に要する時間を制御することはできません。