TolAnalystはワーストケース公差条件を計算する際、固定および非固定ファスナー アセンブリによるクリアランスを考慮できるようになりました。
ファスナーを使用してアセンブリ内の部品位置を設定し、拘束する際、ファスナーとピンをフロート(Float fasteners and pins)オプションでは穴とファスナーのクリアランスをワーストケースの最小、最大結果で考慮します。 各部品は穴とファスナー間の半径距離に等しい分動くことができます。
固定ファスナー アセンブリでは、フロートはクリアランス穴を持つ部品にのみ適用されます。 非固定ファスナー アセンブリでは、フロートは両方の部品に適用されます。 また、穴-ピン合致スキームを使って位置決め、拘束された部品にフロートを適用することもできます。
固定ファスナー アセンブリ |
非固定ファスナー アセンブリ |
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ボルトは1つの部品を通り、もう一つの部品にねじ止めされています。 |
ボルトは両方の部品を通り、ナットで止められています。 |
ファスナーのフロートを考慮すべきケース
- クリアランス穴の唯一の目的がファスナーとの空間を提供することであり、クリアランスがアセンブリの調整に使用されている場合にはフロートは推奨しません。
- クリアランス穴が部品の位置決めにも使用されており、クリアランスによる悪影響を調べる必要がある場合には、フロートを推奨します。