アセンブリエンベロープは特別なタイプのアセンブリ構成部品です。 エンベロープには、2 つの主な機能があります。 エンベロープは、参照構成部品や選択ツールとして使用できます。
エンベロープは、部品表や質量特性などのグローバル アセンブリ作業では無視されます。
エンベロープをコピー、ミラー、パターン化すると、その結果作成される構成部品もエンベロープとなります。
これらのアイコンによって、FeatureManager デザイン ツリー内のエンベロープ構成部品が識別されます。
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エンベロープ部品 |
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エンベロープサブアセンブリ |
参照構成部品としてのエンベロープ
エンベロープは、参照構成部品として使用できます。 アセンブリに属していない構成部品を追加して、それらをエンベロープにし、機能的アセンブリ構成部品のサイズと位置をどのように設定するかを構想するのに役立てることができます。
たとえば、この回路基板アセンブリをプリンタでサブアセンブリとして使用するように設計しているとします。
プリンタの下部筐体をエンベロープとして挿入して、回路基板アセンブリを設計するときに、それを参照できます。 筐体はエンベロープであるため、回路基板アセンブリの部品表には表示されず、質量特性の計算に使用されません。
デフォルトで、エンベロープは透明な水色で表示されます。
選択ツールとしてのエンベロープ
エンベロープを使用すると、エンベロープのボリュームに関する構成部品の位置(内部、外部、または交差部分)に基づいて、構成部品を選択、表示、または非表示にできます。 エンベロープは単独で使用してアセンブリ構成部品の表示を簡単に変更したり、構成要素を選択して他の編集操作(抑制、コピー、削除など)を行うことができます。 選択の詳細設定 を使用すると、エンベロープを他の構成部品の特性と併せて使用し、構成部品を選択できます。
たとえば、この製造ライン アセンブリでは、作業者が立って生産ラインで作業するステーションを表すために、エンベロープが追加されています。
エンベロープを使用すると、作業者の作業スペースを十分に確保することができます。 エンベロープ選択ツールを使用して、たとえば、エンベロープ内に完全に組み込まれているコンポーネントのみを表示することができます。
別個の部品ドキュメントでエンベロープを作成し、それをアセンブリに挿入するか、アセンブリに照らしてエンベロープを作成できます。 エンベロープ構成部品はソリッドなボリュームを持つ(シェル化されていない)ものでなければなりません。 なぜならば、エンベロープを使った選択は、他のアセンブリ構成部品とエンベロープ構成部品のボリューム間の干渉に基づいています。 エンベロープ構成部品の境界ボックスの中に他の構成部品が含まれているかどうかに基づくものではありません。