線形静解析に必要な入力データ

線形静解析を行うには以下のデータが必要です。

メッシュ分割されたモデル: 解析を実行する前に、モデルをメッシュ分割する必要があります。接触条件はメッシュ分割する前に設定する必要があります。幾何形状の変更や接触条件、またはメッシュオプションの変更をした場合には再度メッシュ分割する必要があります。
材料特性(Material properties)

材料特性値:ヤング率 (弾性係数) EX を定義する必要があります。ポアソン比 (NUXY) は、定義されなければ 0 が設定されます。その他、重力または遠心力の影響を考慮する場合は、質量密度(DENS)が必要です。熱荷重を考慮する場合は、温度膨張率(ALPX)が必要になります。デフォルトの材料ライブラリから材料を選択すると、これらの物性値が自動的に利用できます。せん断弾性係数(GXY)のデフォルト値は、次の式から計算されます:GXY = EX/2(1+NUXY)

上記の説明は等方性材料に適用されます。異方性材料を使用した場合には各方角で異なる弾性係数、せん断弾性係数、ポアソン比、温度膨張率を定義することができます。

引張り強さ、圧縮強さ、及び降伏強さは解析結果評価で使用されます。これらの係数は応力を計算するために使用されません。

拘束 剛体変位(変形無しで変位すること)を防ぐための適切な拘束が必要です。 モデルが適切に拘束されない場合は、[静解析 (Static)] ダイアログ ボックスの モデルを安定化させるためにソフトスプリングを使用 オプションをオンにしてください。 SOLIDWORKS Motion から荷重をインポートする場合は、慣性力効果使用 オプションがオンになっていることを確認してください。 これらのオプションは、直接スパース(Direct Sparse)および FFEPlus ソルバで使用できます。
ロード すくなくとも以下の荷重の内の一つが必要です。
  • 集中荷重
  • 圧力(Pressure)
  • 0 以外の強制変位
  • 物体力 (重力 または遠心力)
  • 温度 (温度を定義するか、または、熱伝導解析から温度プロファイルを取得する)
  • SOLIDWORKS Motion からインポートされる荷重(SOLIDWORKS Motion は機構解析シミュレーションのためのデザイン ソフトウェアです。 SOLIDWORKS に完全に統合されているため、設計者は 3 次元設計(システム)をバーチャル プロトタイプのようにモデル化することができます。)
  • Flow Simulation からインポートされる温度と圧力(SOLIDWORKS Flow Simulation は、高度な計算流体力学(CFD)テクニックに基づいたソフトウェアです。 このため、広範囲に及ぶ複雑な流路を持つ流体問題の解析を可能にします。)
既存のスタディのプロパティを修正するには、Simulation スタディ ツリーでスタディ アイコンを右クリックして、プロパティ(Properties)を選択してください。