モデルの初期の未変形状態で、接触オプションに関するエンティティのペア間に存在する可能性のあるクリアランスは無視することができます。 このオプションは、ほとんどのアプリケーションでは選択解除されています(デフォルト)。 これは、当初接触していた面の間に微小クリアランスが存在する可能性がある特別な状況に対処するように設計されています。
面接触に関する微小クリアランスを無視(Ignore Clearance for Surface Contact)が選択解除されています。 |
モデルの未変形状態では、2 つのエンティティ間の初期クリアランスが、ベースとなる要素サイズの 0.5% というデフォルトしきい値以下(点-面接触の場合)の場合、点と面(または面と面)の間の接触が発生します。 面-面接触の場合は、デフォルトしきい値はモデルの長さの 0.005% に設定されます。 モデルの未変形状態における 2 つのエンティティ間の初期ギャップが、このデフォルトしきい値を超えると、これらのエンティティは接触していないと見なされます。 たとえば、モデルの未変形状態における初期クリアランスが、プリセットされた公差(点-サーフェス接触の場合はベースとなる要素サイズの 0.5%)より小さい 2 つの面の間に局所的な接触の点-サーフェス接触を指定した場合、これらの面はギャップなしで接触していると見なされます。
接触セットの面の曲率が大きく異なる場合は、フラグをオンにしないでください。 メッシュ コントロールを適用して、接触領域により詳細なメッシュを指定することが推奨されます。
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面接触に関する微小クリアランスを無視(Ignore Clearance for Surface Contact)が選択されています。 |
点と面の間、または 2 つの面の間の初期接触は、エンティティ間の初期クリアランスに関係なく、モデルの初期の未変形状態にあると想定されます。 接触セットのエンティティ ペア間の初期ギャップに制限はありません。 接触セットの面は相互に離れることはできますが、初期の未変形構成以外で相互に近づくことはできません。
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間に微小なクリアランスを持つ 2 つの円筒の断面図があります: 内側の赤い円筒と外側の青い円筒。 内側のディスクの赤いメッシュ要素は、外側のディスクの青いメッシュ要素と干渉します。 この場合は、面接触に関する微小クリアランスを無視(Ignore Clearance for Surface Contact)オプションを選択すると、2 つのメッシュ要素間の干渉を回避することができます。
このオプションをなるべく使用しないようにするためには、メッシュ コントロールを使用してこの条件で接触領域により細かいメッシュを指定します。接触問題では、高精度メッシュ(放物型要素)を使用することをお勧めします。
2 つの面間(またはエッジと面の間)の接触セットを定義するとき、その間の初期物理ギャップを非常に小さくする場合は、接触アイテムのセット PropertyManager でギャップが次より小さい場合にクリアランスを無視(Ignore clearance only if gap is less than)オプションを使用してください。 指定された値よりギャップが小さい場合、クリアランスは無視されます。 静解析ダイアログ ボックスで指定された全体的な設定は局所的な設定によって上書きされます。