相互作用ビューア(Interaction Viewer)PropertyManager

相互作用ビューアを使用して、シミュレーション中のマルチボディ部品およびアセンブリの動作を表示できます。

解析を実行する前に、グローバルレベルおよびローカルレベルの相互作用設定によって定義された相互作用領域(ボンド、接触、フリーなど)を検証できます。 剛体モードを検出し、シミュレーション中にボディが十分に拘束されているかどうかを判別することもできます。

相互作用ビューア(Interaction Viewer)PropertyManager を開くには:

  • 接続(Connections) を右クリックし、相互作用ビューア(Interaction Viewer) をクリックするか、
  • 接続アドバイザー(Connections Advisor)(Simulation CommandManager)の下向き矢印をクリックし、相互作用ビューア(Interaction Viewer) をクリックします。

相互作用を表示

適用される相互作用タイプに応じた色で、モデルの領域をレンダリングします。

構成部品選択 相互作用領域を表示するアセンブリまたは構成部品(複数)を選択します。
ソルバ ベースの相互作用を含む(要メッシュ) ソルバによって検出された相互作用定義に関与するメッシュ要素をレンダリングします(解析を開始する前)。 このオプションは、モデルのメッシュ分割後にアクティブになります。
計算(Calculate) 選択した構成部品間の相互作用定義を持つすべての領域を計算し、相互作用タイプに従って固有の色でレンダリングします。 検出されたすべての相互作用ペアが結果(Results)に表示されます。
相互作用タイプ 色のレンダリング
ボンド結合
接触(Contact)
フリー
シュリンク接合 オレンジ
仮想壁
熱抵抗
断熱

結果

ジオメトリ ベースの相互作用を表示 ジオメトリベースの相互作用の表示/非表示を切り替えます。 アクティブにすると、相互作用定義(グローバルまたはローカル)に含まれている構成部品間の接触しているジオメトリ エンティティ(エッジ、面またはボディ)がレンダリングされます。

これに基づいて検出されたすべての相互作用ペアがマニュアル相互作用(Manual Interaction)またはグローバル相互作用(Global Interaction)に表示されます。

  • リスト内の相互作用定義をクリックすると、相互作用領域の色のレンダリングが表示されます。 各相互作用節点の下に、相互作用定義に関連付けられた構成部品が表示されます。
  • 相互作用節点を右クリックし、選択部分の拡大表示(Zoom to Selection)を選択します。
  • 一度に 1 つの相互作用ペアをレンダリングできます。すべての相互作用ペアを同時にレンダリングするには、相互作用をすべて表示(Show all interactions)をクリックします。
    ジオメトリ ベースの相互作用には、ジオメトリ エンティティが接触している構成部品のこれらの領域が含まれます。 初期時に接触していない面間に相互作用ペアを表示するには、ソルバ ベースの相互作用を含む(要メッシュ)(Include solver generated interactions(mesh required))を選択します。
ソルバ ベースの相互作用を表示 ソルバベースの相互作用の表示/非表示を切り替えます。 選択すると、解析を開始する前に、ソルバで検出された相互作用領域がメッシュ要素レベルでレンダリングされます。
 
  選択されていないボディ表示 構成部品選択(Select Components)でアセンブリ全体ではなく、構成部品を選択した場合、アクティブになります。
ジオメトリベースの接触のプロット。 2 つの構成部品間の接触エッジのレンダリング。 ソルバ ベースの接触セットのプロット。 接触の構成に関係するメッシュ要素のレンダリング。

非拘束のボディ

リジッド(またはフリー)のボディ モードを検出します。 拘束、コネクタ、または接触条件によって適切に支えられていないボディは、自由に並進または回転する可能性があります。 拘束のないボディには、6 つの剛体モードがあります: 並進性モードが 3 種類あり、回転性モードが 3 種類あります。

計算 拘束が不十分なボディを検出し、並進性または回転性の剛体モードを提示します。 解析ツールは、粗いメッシュを適用し、定義されたすべての荷重、相互作用、および境界条件を使用して静解析スタディを実行します(直接スパース ソルバを使用)。
非拘束のボディ

拘束されていないボディをリストします。 グラフィックス領域の緑の矢印は、自由移動の方向(並進または回転)を指しています。

いずれかの自由度(たとえば、Translation 1Rotation 1)を選択すると、拘束が不十分なボディの変位がアニメーション表示されます。

シミュレーションを実行する前に、適切な拘束を適用してモデルが不安定にならないようにしてください。

剛体が検出されない場合、ソルバは、モデルが完全に拘束されているというメッセージを表示します

非拘束のボディ(Underconstrained bodies)ツールは、接触、またはボルト結合を含むモデルについては、一切の不安定性の問題を検出しません。 ボルト結合と接触を持ったボディは十分な拘束が可能であり、シミュレーションの成功につながりますが、非拘束ボディの一覧には表示されます。

また、SOLIDWORKS Simulation ヘルプモデルを安定化させるためのソフト スプリングの使用 および剛体移動の防止を参照してください。

剛体モードの検出

非拘束ボディ ユーティリティでは、拘束、コネクタ、または相互作用条件によって適切に支えられていないボディの剛体(フリー ボディ)モードを検出します。

静解析スタディで、相互作用ビューア(Interaction Viewer)PropertyManager を開き、非拘束のボディ(Unconstrained Bodies)タブをクリックします。

非拘束ボディ ユーティリティを実行する前に、写実的な材料、荷重、および境界条件をモデルに定義することが推奨されます。 スタディ プロパティは、ユーザーが解析しようとしているモデルの動作荷重と境界条件をできるだけ正確に反映する必要があります。

非拘束ボディ ユーティリティでは、剛体の動きを示すことが可能な分解グローバル剛性マトリックスでローカルな特異点(剛性がゼロまたはほとんどゼロの要素)を検出することができます。 このアルゴリズムにより、グローバル剛性マトリックスで隣接する剛性間の差異が合法的に非常に大きくなり、必ずしも特異点に結びつくとは限らない状況を検出することができます。 このようなモデルには、以下のものがあります:
  • 部品の輪郭間で剛性が著しく変化するテーパー ジオメトリを含む部品。
  • 材料剛性プロパティに大きな相違がある部品を含むアセンブリ。
  • コネクタまたはリモート荷重が適用されている場所でローカライズされた極端な剛性を持つ部品。
  • 本質的に非常に小さな回転剛性を持つシェルとしてモデル化された薄い部品。
上記のケースは、非拘束ボディ ユーティリティではグローバル剛性マトリックスの特異点ソースとして扱われません(部品が十分に拘束されている場合)。

アセンブリ モデルの各部品に対して、このアルゴリズムはグローバル X、Y、および Z 方向の平行移動と回転の存在を確認します。 部品間にチェーン(またはヒンジ)メカニズムを持つアセンブリで不安定性の問題を検出することも可能です。 フリー ボディ モードを検出した場合、プログラムは、対応する剛性と力をその方向に調整して剛性(またはフリー ボディ)の動きを反映する有界応答を作り出すことによって、適切にアニメーション化します。

解析を進める前に、検出された部品のフリー ボディ モードを、適切な移動または回転拘束により安定化することが推奨されます。