Motion Analysis スタディにおける冗長合致は SOLIDWORKS における重複定義と同様になります。
例えば、ヒンジが2つあるドアについて考えてみます。 ドアの並進は、1つの合致設定によって制限されます。 もう片方の合致は重複拘束になります。 2つ目のヒンジには、垂直方向の荷重コンポーネントは無いものと考えられます。 力をプロットしてみると分かります。
スタディを実行する前に、すべての冗長合致を削除してください。 すべての冗長合致は、マニュアルで削除することも、SOLIDWORKS Motion による自動削除を試みることもできます。
重複拘束を自動的に処理すると、不正確な結果が作成される場合があります。 冗長合致のないモデルを定義することが最適な方法と言えます。
冗長合致をマニュアルで削除するは、次の1つまたは複数の方法を順番に行ってください:
- 冗長合致が存在しないように、あるいは冗長合致ができる限り少なくなるように、モデルを再定義します。
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すべての重複拘束合致を識別し、これらの合致設定をマニュアルで 合致 PropertyManager の 解析 タブでブッシングに変更します。
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モーション スタディ プロパティ(Motion Study Properties) PropertyManagerで、冗長合致をブッシングで置き換え(Replace redundant mates with bushings)を選択します。 このオプションを選択すると、シミュレーションに必要な時間が大幅に増えます。他の方法を試し尽くした後に使用してください。
SOLIDWORKS Motion で自動的な冗長合致の処理方法を指定するには:
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モーション スタディ プロパティ (MotionManagerツールバー)をクリックします。
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重複合致をブッシングで置き換え を選択します。
このオプションは重複する構成部品のあるすべての合致をブッシングで置き換えます。 システム内の荷重条件は、置き換えられた合致に基づいて分散されます。