レイアウト スケッチのモーション

スケッチ ブロックから作成したレイアウト スケッチのメカニズムに対してアニメーション（Animation）と モーション解析(Motion Analysis) を実行できます。

モーション解析 スタディではレイアウト スケッチの各ブロックに対して、質量、重心、慣性モーメントの値が必要です。 均一な鋼鉄ブロックに基づいて各ブロックに質量と慣性モーメントの予測値が割り当てられます。 重心のデフォルト値はブロックの中心となります。

レイアウト スケッチ内の各ブロックに対し、構成部品の質量特性を変更できます。これには、モーション解析 スタディを実行する前にブロック PropertyManager で質量特性 を編集します。

モーション スタディ タイプで モーション解析 を選択しないため、レイアウト スケッチ モーション スタディの質量特性は編集できません。

質量慣性モーメント(Mass Moments of Inertia)

アセンブリの各部品において、モーション解析のモーション スタディを計算する際、質量慣性モーメント マトリックスが使用されます。 このマトリックスは線形モーションで質量が果たす役割と同じことを回転モーションで果たします。

質量慣性モーメントは対称質量慣性マトリックスの固有成分 です。 このマトリックスでは 6 つの質量慣性モーメント値が必要です: 部品座標枠の X、Y、Z 軸に沿ったモーメントにおいてそれぞれ 1 つ、そして 3 つの相互成分である XY、YZ、XZ。 これらの値はスケッチ ブロックのジオメトリを基に自動的に計算されます。 このデータがある場合、[質量慣性モーメント] ダイアログ ボックスでデフォルト値を変更できます。

このダイアログ ボックスを開くには:

レイアウト スケッチの モーション解析 モーション スタディで 挿入 > レイアウト を選択し、ブロックを選んでから、ブロック PropertyManager で 質量特性 に 慣性モーメント をクリックします。

質量慣性モーメント(Mass Moments of Inertia)

6 つの質量慣性モーメントと相互モーメントを変更します:
  • Ixx
  • Iyy
  • Izz
  • Ixy
  • Iyz
  • Izx

レイアウト スケッチのメカニズムに対するモーション スタディを実行(Running Motion Studies for Layout Sketch Mechanisms)

レイアウト スケッチに対してモーション スタディを実行するには:

  1. 必要に応じて、ブロック PropertyManagers で 質量特性 を編集しながら、レイアウト スケッチのメカニズムを作成します。
    質量特性は、モーション解析 スタディでモーションの計算だけに使用されます。
  2. レイアウト スケッチのためのモーション スタディを作成します。
    レイアウト スケッチで適用する拘束条件が、モーション スタディで合致として現れます。 これらの合致を編集することはできません。
  3. 必要な場合、力、またはモーターのようなモーション スタディ要素を追加します。
    レイアウト スケッチ ブロック間で、接触 (contact)を追加することはできません。
  4. モーション解析(Motion Analysis)、またはアニメーション(Animation)のいずれかを選択し、モーション スタディを実行します。

レイアウト スケッチ ブロックの質量特性(Setting Mass Properties in Layout Sketch Blocks)

SOLIDWORKS Motion アドインを使用すると、モーション解析 モーション スタディで使用されている各レイアウト スケッチ ブロックのための質量特性を修正できます。

レイアウト スケッチ ブロックのための質量特性を修正するには:

  1. アセンブリのレイアウト スケッチを開き、レイアウト ツールバーのレイアウト をクリックします。
  2. レイアウト スケッチのブロック エンティティを選択します。
    ブロック質量の推定値を含む ブロック PropertyManager が 質量特性 の下に表示されます。
  3. 必要な場合、質量 を変更します。
  4. 重心 をクリックし、推測される中心 を表示、または動かします。
    Y重心リセット をクリックすることにより、ブロックの中心の質量を置き換えることができます。
  5. 慣性モーメント をクリックして、質量慣性モーメントと質量慣性プロダクトを変更します。
    [慣性モーメント] ダイアログ ボックスが表示されます。 モーメントを変更し、OK をクリックします。
  6. をクリックします。
    スケッチブロック質量特性はレイアウトスケッチの 2 次元のモーションだけで使われます。 3 次元の ブロックから作成された部品は、アセンブリの 質量特性 を使用します。
  7. をクリックし、レイアウト スケッチを閉じます。