画層を使った図面の整理(Organizing the Drawing with Layers)
透明な画層を使ってスケッチすることにより図面を整理することができます。 図面のエンティティを異なる画層に作成します。 画層が重ねて表示されたものが、図面全体を構成します。 画層には、構築線のような機能的要素も含めることができます。
画層や部品やサブアセンブリなどのエンティティや、配管サイズや建築材料など構造部材を分けておくのに便利です。 また、構築線、中心線、アウトライン、寸法線などのエンティティや、建築図面の植栽などグループ配置するものの分離にも使えます。
画層 0: 標準画層
新規図面を作成する際、標準画層である画層 0 は自動的に作成されます。 この画層には、黒い背景に白い線色(または白い背景に黒い線色)と線種実線(Continuous)が自動的に設定されています。
画層 0 は削除したり名前を変更することはできません。
画層プロパティ
各画層には、線色、線種、線幅プロパティがあります。 その画層上でスケッチするものはすべて、明示的に異なる線色、線種、線幅を指定しない限り画層のプロパティを使用します。
他に、状態を切り替える画層プロパティもあります。 これらは表示/非表示、フリーズ/フリーズ解除、ロック/ロック解除です。
画層とそのプロパティは図面とともに保存されます。
画層プロパティには次が含まれます:
- ステータス(Status): 各図面のうち1つの画層はアクティブ画層であり、画層マネージャーダイアログボックスのステータス列に示されています。 新しいエンティティはこの画層に配置されます。
- 名前(Name): 各画層は、文字、数字、アンダースコアやドル記号等の特殊文字を使った名前を持っています。
- 表示設定(表示または非表示)(Visibility (Show or Hide)): 画層は部品や図面の効果的な表現に便利です。 画層を選んでエンティティを非表示にすることにより図面を見やすくすることができます。ボタン記号により画層が表示か非表示かが示されます。 各画層は独立してオン/オフすることができます。
- フリーズまたはフリーズ解除(Frozen or Thawed): 画層内のエンティティの表示設定と影響をコントロールすることができます。 フリーズ画層は非表示で保護されているため、変更ができません。 フリーズ画層は図面を再構築すると図面に含まれません。 複雑な図面で作業する際、必要のない画層をフリーズするとパフォーマンスを改善できます。 画層をフリーズ解除すると、表示された状態になり変更を加えることができます。 アクティブな画層はフリーズできません。
- ロックまたはロック解除(Locked or Unlocked): 画層を保護し、その画層上のエンティティが変更できないようにできます。 ロック状態にすることで、意図しない変更を防ぐことができます。 画層が保護されると、レイヤ上のエンティティを変更、追加、削除することができなくなります。 その画層上のエンティティで作業したい場合にはロック解除してください。 ロックされた画層上で新しいエンティティをスケッチすることはできますが、変更はできません。
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線色(LineColor): 各画層で色を設定することもデフォルト(白)を使用することもできます。 画層の色を画層マネージャーダイアログボックスで変更した場合、画層指定(ByLayer)を指定されたその画層のすべての作図エンティティが新しい色になります。 スケッチできるのはアクティブ画層のみであるため、新しいエンティティはLineColorコマンドを使って新しい色を指定しない限りアクティブ画層の標準色になります。
- 線種(LineStyle): 標準の線種実線がデフォルトで適用されます。 選択されている線種は、画層毎に画層マネージャーダイアログボックスで表示されます。 すべてのエンティティは別の線種を選択しない限りその画層の線種で作成されます。
- 線幅(LineWeight): 画層のエンティティの線幅を指定することができます。
- 透明性(Transparency):画層のエンティティの透明性を設定できます。
- 印刷スタイル(PrintStyle): 画層毎に個別の印刷スタイルを適用することができます。
- 印刷(Print): 画層の印刷をオン/オフすることができます。
- 説明(Description): 画層の説明を入力できます。