ライトウェイト構成部品

アクティブな構成部品を完全解除またはライトウェイトの状態にしてアセンブリをロードすることができます。部品とサブアセンブリの両方をライトウェイトに設定できます。

  • 構成部品が完全解除されている場合は、すべてのモデル データがメモリに読み込まれます。
  • 構成部品がライトウェイトの場合、モデル データの一部のみがメモリに読み込まれます。残りのモデル データは必要に応じて読み込まれます。

ライトウェイト構成部品を使用すると、大きなアセンブリのパフォーマンスが大幅に向上します。アセンブリをライトウェイト構成部品として読み込むと、同じアセンブリを完全に解除した構成部品で読み込んだ場合よりも、速く読み込むことができます。ライトウェイト構成部品を使ったアセンブリの再構築は、評価されるデータが少ないため、迅速に行われます。

ルーティング サブアセンブリをライトウェイト モードで開くことはできません。
ライトウェイト構成部品では、その完全なモデル データは、必要の生じた場合にのみ読み込まれるので、作業が効率的になります。 現在の編集セッションにおいて行われた変更に影響を受ける構成部品のみが、完全に解決されます。 次のアセンブリ オペレーションは、解除されていないライトウェイト構成部品で行うことができます:
  • 合致関係の追加/削除
  • エッジ/面/構成部品の選択
  • アセンブリ フィーチャー
  • 測定
  • 断面特性
  • 質量特性
  • 分解図
  • フィジカル シミュレーション
  • 干渉検知
  • 衝突検知
  • アノテート アイテム(Annotations)
  • 寸法
  • アセンブリ参照ジオメトリ
  • 断面図
  • 構成部品選択、詳細設定
構成部品がライトウェイトの場合、FeatureManagerデザイン ツリーの構成部品アイコンに羽根が表示されます。

構成部品がライトウェイトで、フォルダ内で最新でない場合、そのフォルダは、FeatureManager デザイン ツリーに として表示されます。

ライトウェイト オプションは、システム オプションで解除済みモードとライトウェイト モードを手動で管理(Manually manage resolved and lightweight modes)が選択されているときに使用できます。このオプションを選択するには、 ツール(Tools) > オプション(Options) > システム オプション(System Options) > パフォーマンス(Performance) をクリックします。

アセンブリを手動でライトウェイト モードで開く

アセンブリがデフォルトで完全に解除されて開く場合、アセンブリを開くときにライトウェイト モードを手動で選択できます。

ライトウェイト構成部品を持つアセンブリを手動で開くには:

  1. 開く(Open) (標準ツールバー)またはファイル(File) > 開く(Open)をクリックします。
  2. ダイアログ ボックスで、開くアセンブリを選択し、モード (Mode) で ライトウェイト (Lightweight) を選択します。
  3. 開く をクリックします。
    アセンブリのすべての構成部品はライトウェイトで読み込まれます。

アセンブリを自動的にライトウェイト モードで開く

アセンブリをデフォルトでライトウェイト モードで開くようにシステム オプションを設定できます。

構成部品の自動的なライトウェイト読み込みを有効にするには:

  1. オプション(Options)(標準ツールバー)をクリックするか、ツール(Tools) > オプション(Options)をクリックします。
  2. システム オプション タブで、パフォーマンス を選択します。
  3. アセンブリのロード(Assembly loading)で、解除済みモードとライトウェイト モードを手動で管理(Manually manage resolved and lightweight modes)構成部品をライトウェイトとしてロード(Load component lightweight)を選択します。

解除済み構成部品のライトウェイト設定

開いたアセンブリでは、解除済み構成部品をライトウェイトに設定できます。

一つまたはいくつもの解除済みの構成部品をライトウェイトに設定するには:

  • 単一の構成部品の場合は、目的の構成部品を右クリックし、ライトウェイトに設定(Set to Lightweight)を選択します。
  • アセンブリ全体の場合は、トップレベルのアセンブリ アイコンを右クリックし、解除済み部品をライトウェイトに設定(Set Resolved to Lightweight)を選択します。
  • サブアセンブリと、その構成部品の場合は、サブアセンブリ アイコンを右クリックし、解除済み部品をライトウェイトに設定(Set Resolved to Lightweight)を選択します。

追加モデル データの読み込み

ライトウェイト構成部品に読み込まれていないモデルデータでの操作が必要な場合は、ソフトウェアが部品を完全に解除して追加データへのアクセスを可能します。

これは次のいずれかを行った場合に自動的に実行されます:
  • 部品またはフィーチャーを右クリックして、部品編集(Edit Part)スケッチ編集(Edit Sketch)、またはフィーチャー編集(Edit Feature)を選択します。部品が完全に解除され、部品編集(Editing Part)モードになります。
  • 更新が必要なライトウェイト構成部品を自動的に解決するよう選択できます。 ツール(Tools) > オプション(Options) > システム オプション(System Options) > パフォーマンス(Performance) をクリックします。解除済みモードとライトウェイト モードを手動で管理(Manually manage resolved and lightweight modes)を選択します。更新が必要なライトウェイト部品を確認(Check out-date lightweight parts)で、常時ライトウェイト解除(Always resolve)を選択します。リストからプロンプト(Indicate)を選択した場合、FeatureManager デザイン ツリーでは、更新が必要なライトウェイト構成部品に対しては、その隣に赤の縞模様の羽根が表示されます。
構成部品がライトウェイトで、フォルダ内で最新でない場合、そのフォルダは、FeatureManager デザイン ツリーに として表示されます。
以下に示す全体的な操作では、多数の部品を一度に完全に解決する必要があります。
  • ライトウェイト部品が関連する方程式の編集。
  • フィジカル ダイナミックス(Physical Dynamics):
  • 他のファイルタイプ (IGES、SAT など) へのエクスポート TIFF または JPEG にエクスポートする前に部品を解除する必要はありません。
これらの操作のいずれかを要求したときの動作を指定するには、 ツール(Tools) > オプション(Options) > システム オプション(System Options > パフォーマンス(Performance) をクリックします。解除済みモードとライトウェイト モードを手動で管理(Manually manage resolved and lightweight modes)を選択します。構成部品のライトウェイト解除(Resolve lightweight components) から以下のオプションを選びます:
  • プロンプト表示(Prompt) (デフォルト): ダイアログボックスが表示され、ライトウェイト部品を解決するかどうか問い合わせます。はい(Yes)をクリックし、部品を完全に解除して継続するか、またはキャンセル(Cancel)をクリックします。常時ライトウェイト解除(Always resolve) (はいまたはキャンセルをクリックする前に)をクリックするとオプションは常時(Always) に設定されます。
  • 常時再構築(Always)すべてのライトウェイト部品が完全に解決され、操作の対象となります。
ライトウェイト部品が完全に解決されると、部品のすべてのインスタンスが、すべてのコンフィギュレーションで、すべての開かれたアセンブリ ドキュメントで、完全に解決されます。

ライトウェイト モードでの構成部品パターンの再構築

フィーチャーを編集するときに、パターンのパラメータを変更できます。 使用不可のエンティティによって駆動されている構成部品パターンでは、エンティティ名のプレフィックスとして **ライトウェイト(Lightweight)**が表示されます。 SOLIDWORKS ソフトウェアは、最後に使用された定義を使用して、ライトウェイト モードでパターンを再構築します。

この機能を使用するには、アセンブリをライトウェイト モードで開く前に、その駆動フィーチャーを含む構成部品とアセンブリを解決済みモードで保存します。
この再構築は、次のアセンブリ パターンに対応しています。
チェーン パターン 円形 カーブ駆動
1 次 パターン駆動 スケッチ駆動

この再構築は、次の参照構成部品パターンに対応しています。

詳細穴ウィザード 詳細パターン 円形
カーブ 穴シリーズ(Hole Series) 穴ウィザード
直線パターン スケッチ パターン テーブル パターン

構成部品のライトウェイト解除 (Resolve Lightweight Components)ダイアログ ボックス

操作を続行するうえでライトウェイト構成部品を解除する必要がある場合、構成部品のライトウェイト解除(Resolve Lightweight Components)ダイアログ ボックスが表示されます。

たとえば、アセンブリを開くとき、チェーン パターンを含むアセンブリがライトウェイト モードで開きます。 チェーン パターンを編集するとき、構成部品のライトウェイト解除 (Resolve Lightweight Components)ダイアログ ボックスには、リストされている構成部品の解除を求めるプロンプトが表示されます。

ライトウェイト構成部品を常に解除するには、次のいずれかのアクションを実行します。
  • ダイアログ ボックスで、常に構成部品を解除する(Always resolve components)をクリックします。
  • ツール(Tools) > オプション(Options) > システム オプション(System Options) > パフォーマンス(Performance) をクリックします。アセンブリのロード(Assembly loading)で、、解決済みモードとライトウェイト モードを手動で管理(Manually manage resolved and lightweight modes)を選択します。構成部品のライトウェイト解除(Resolve lightweight components)常時(Always)を選択します。