モールド設計のスケール率と抜き勾配(Scaling Factor and Draft in Mold Design)

スケール率

モールドを作成する場合、スケール率を考慮する必要があります。スケール率は、モールド内の材料が固体化する際の収縮/拡張率を指します。スケール率は、使用する材料とモールドの形状によって異なるため、設計部分の容量ではなく直線サイズのパーセンテージで表されます。

キャビティのスケールは指定したスケール率を基に次の式を使用して計算されます:

キャビティのサイズ= 部品サイズ * (1 + スケール率/100)

例:
希望の調整率 スケール率(%)(次の値を入力)
2% 縮小(キャビティは部品より大) 2.0
2% 拡大(キャビティは部品より小) -2.0

モールドに抜き勾配を指定

モールドを作成する際、完成した部品をモールドからはずすことができるよう、部品に抜き勾配の指定が必要な場合があります。

SOLIDWORKS モデルが存在する場合、分割ライン tool_Split_Line_Curves.gif ツールを使用して面を分割し、抜き勾配 tool_Draft_Features.gif ツールを使用して抜き勾配を追加できます。 また、ルールド サーフェス tool_Ruled_Surface_Mold_tools.gif ツールを SOLIDWORKS またはインポート モデルで使用して、抜き勾配を追加、欠陥サーフェスを修正、またはインターロック サーフェスを作成できます。