パフォーマンスの強化

いくつかの機能強化により、シミュレーション スタディのパフォーマンスと精度が向上します。

  • 分布(Distributed)結合を使用して大きな面に適用されるリモート変位またはリモート回転のスタディ結果がより正確になります。

    Intel 直接スパース ソルバによるこれらのスタディの解析時間が短くなります。以前のリリースでは、結合節点の数が非常に大きい場合、分布結合拘束には結合節点のサブセットのみが含まれていました。SOLIDWORKS Simulation 2024 では、リモート変位またはリモート回転の分布結合拘束に、すべての結合節点が含まれます。

    この図は、約 29,600 個の結合節点に分布結合を適用したリモート変位を含むモデルで、Intel 直接スパース ソルバのパフォーマンスが向上していることを示しています。

    SOLIDWORKS Simulation 2024 では、FFEPlus 反復ソルバによる同様のスタディの解析時間は短くなりません。ただし、すべての結合節点が分布結合の形成に考慮されるため、応力結果はより正確になります。
  • 大規模な線形動解析スタディの実行がより効率的になります。ソルバによるメモリ割り当てが向上したため、より大規模な線形動解析スタディの応力計算が最適化されます。
  • ソルバによるメモリの推定、割り当て、管理の向上により、以前はメモリ不足で失敗していた大規模なサーフェス間のボンド相互作用セットを完成させることができます。この改善は、SOLIDWORKS Simulation Professional および SOLIDWORKS Simulation Premium ライセンスに適用されます。​​​​​​​
  • Intel 直接スパース ソルバで解析されたほとんどの静解析および熱伝導解析スタディの合計解析時間が、10% を超えて短縮されています。Intel 直接スパース ソルバを新しい Intel MKL ライブラリで更新し、可変ブロック スパース行(VBSR)形式での並列リオーダを使用することにより、ソルバのパフォーマンスが向上しました。