線種のカスタマイズ(Customizing LineStyles)
線種は図面の情報的価値を強調するため、また業界基準に適応するために使用されます。 LineStyle コマンドにより線種を読み込み、管理することができます。 線種は画層に対して適用することも、新しいエンティティに直接適用することもできます。 線種を使用するには、点線パターンを定義するファイルから読み込む必要があります。
線種ファイルとファイルの位置
線種の定義ファイルは拡張子 .lin のASCIIテキストファイルに保存されます。
線種定義ファイルの検索場所を変更するには:
- ツール(Tools) > オプション(Options) をクリックします(またはOptionsを入力)。
- ツール(Tools) > オプション(Options) をクリックします(またはOptionsを入力)。
- アプリケーション メニュー(Application menu ) > プ゚リファレンス(Preferences)をクリック(またはOptionsを入力)。
- オプション(Options)ダイアログボックスで、ファイルの場所
(File Locations)をクリックします。
- 図面サポート(Drawing Support) > 線種ファイル(LineStyle File)を展開します。
- パスを選択し、参照(Browse)をクリックします(またはパスをだぶるクリックします)。
- フォルダーの参照(Browse for Folder)ダイアログボックスで新しいパスを選択し、OKを2回クリックします。
線種ファイルの構文
セミコロンの後にテキストを入力することでコメントを挿入することができます。
線種フォーマットは2行で構成されます:
- 最初の行はヘッダーで、アスタリスクで始まり線種名の後にカンマ、その後にダッシュとスペースとドットで構成される線種の記号的な表現が続きます。
- 2行目は定義で、線種のジオメトリ記述が含まれます。
例:
- ヘッダ:*LineStyle [, LineStyle 説明]
- 定義行: 線分長 1, 線分長 2, ..., 線分長 n
次の例は、一点鎖線の線種の定義です。
*Dashdot, _ . _ . _ . _ . _ . _ . _ . _ . _ . _ . _ .
A, 0.5, -0.25, 0, -0.25
ヘッダはアスタリスクで始まり、線種の名前(Dashdot)が続きます。 カンマの次に線種の記号的表現 ("_ . _ .") が続きます。
2行目には線種のジオメトリ表現が含まれます。
ダッシュ、ドット、間隔の定義はカンマで区切ります。
- 破線: 図面エレメントは正の数字で表されます。例えば、0.5は長さが0.5図面単位のダッシュ("pen down")を表します。
- ドット: ドットは値0で表現されます。
- 間隔: 間隔は負の数字で表されます。たとえば、-0.25は何も線の作成されない間隔("pen up")を表します。
長さの指定は線尺度が1.00の時の図面単位で表されます。
複合線種
複合線種は、単一線とシンボルの組み合わせで作成されます。 これらの線種には、文字や形状の定義がパターン記述子として含まれ、さらにシンプルな線種のダッシュとドットの記述子も含まれています。 通常これらは境界、等高線、ユーティリティを表しています。
線に埋め込まれた文字要素や形状は必ず完全に作成されます(トリムされません)。
構文
複合線種の構文はシンプルな線種と似ています。
線種の文字および形状記述子の構文は、次のようにパターン記述子をカンマで区切ったものです:
形状定義
[Shape_Name, SHX_Filename]
- または -
[Shape_Name, SHX_Filename, Transformation]
Shape_Name 引数は作成する形状の名前です。 この引数は必ず含める必要があります。 形状ファイルには形状名が必ず含まれている必要があります。
SHX_Filename 引数はコンパイルされた形状定義ファイル (.shx) の名前です。 この引数は必ず含める必要があります。 ファイル名に対してパスが定義されていない(これを推奨します)場合、ライブラリパスが検索されます。
文字定義
["String", TextStyle_Name]
- または -
["String", TextStyle_Name, Transformation]
String 引数は複合線種で使用する文字を定義します。 文字列には、‘ (引用符) または " (二重引用符) を含めることはできません。 これらの文字を使用するには、制御文字 %% とASCII値を使用します。
TextStyle_Name 引数は文字スタイルを設定します。
変換仕様
Transformation 引数はオプションで、以下をカンマで区切って指定します。
R=value |
相対値回転 |
A=value |
絶対値回転 |
S=value |
尺度 |
X=value |
Xオフセット |
Y=value |
Yオフセット |
この構文では、value引数は符号つき10進数です(例、1、 -0.25、0.3)
回転引数は度で指定され、他の引数は線種の尺度に対応した図面単位です。
変換文字を使用する場合その後には等号と数値を続けなければなりません。