メッシュ ブール演算(MBO)は、複雑かつ極めて不正なジオメトリを通常より高速かつ簡単に処理します。不正なジオメトリ(自己交差する面や見つからないエンティティがある不正なトポロジーなど)が原因で SOLIDWORKS がブール演算を正常に実行できない場合は、MBO を使用できます。
MBO は複数のボディを個別にメッシュ分割してから、メッシュ分割されたボディに対して CAD ブール演算を使用せずにブール演算を実行します。
このテクノロジーを使用すると、ユーザーによる事前調整や自動モデル修復なしで、非常に不正なモデルであっても通常の 5~15 倍の速度で準備してメッシュ分割できます。MBO を CAD ブール診断とともに使用して、メッシュ ブールの能力と、流体ドメインの診断などの追加情報を取得する利便性を組み合わせることができます。
CAD ブール診断で流体ドメインを検出できなかった場合でも、メッシュ ブールによってモデルをメッシュ分割できます。このような場合は、ソルバ モニター(Solver Monitor)ダイアログ ボックスに追加のサブドメイン診断情報が表示されます。ジオメトリの処理方法(CAD ブール、プリプロセッサ ブール(旧称: 改善されたジオメトリ処理)、またはメッシュ ブール)を指定でき、CAD ブール診断をオフにできます。