イベントの追加(調和)PropertyManager

イベントの追加(調和)(Add Event (Harmonic)) PropertyManager は、線形動的調和スタディの応力結果に基づいて疲労イベントを定義します。 指定した振動数で繰り返し周期荷重がかかる部品の損傷や残りの寿命を予測できます。

SOLIDWORKS Simulation Premium で利用できます。

イベントの追加(調和)(Add Event (Harmonic)) PropertyManager を開くには:

  • 線形動的調和スタディに基づいて疲労スタディを作成します。 疲労スタディ ツリーで、荷重(調和)(Loading (Harmonic)) を右クリックし、イベントの追加(Add Event) を選択します。

スタディ

一定振幅疲労イベントでは、載荷/除荷周期はゆるやか(半静止)です。 動的調和スタディに基づいた疲労イベントでは、周期的な載荷/除荷は指定の振動数で実行されます。 振動数が高い調和励振では、応答の周期的な可動域を拡大するためにモデルの慣性が重要な役割を果たします。

スタディの関連付け(線形動的調和スタディ) 参照スタディを指定します。 使用可能なスタディのリストから線形動的調和スタディを 1 つ選択します。
推奨事項: 疲労イベントを設定する前に、選択した調和スタディを実行します。

プロット ステップ

振動数 正弦曲線疲労荷重の振動数の値を指定します。 疲労損傷の見積もりは、指定の振動数の応力結果に基づきます。
プロット ステップ 対応する振動数の値の解析ステップ番号を指定します。 選択した振動数に最も近いプロット ステップが表示されます。

スケールとサイクル

サイクル このイベントに関連付けられる周期数(整数値)を指定します。
スケール係数

選択した振動数の応力結果にスケール係数を適用します。 交番応力を計算するために、指定の振動数の応力結果にこの係数を掛けます。

同一の線形動的調和スタディに基づいて、複数の疲労イベントを作成できます。 イベントが相互作用なしで 1 つ 1 つ順番に発生するものと仮定します。 S-N カーブから破壊へのサイクル数を抽出するのに用いる代替応力の計算には、Von Mises 応力が使用されます。

累積損傷率は、線形損傷則またはパルムグレン マイナー則に基づいて次のように計算されます。

E [D] は、予測損傷率です。nI は、部品に特定周波数および交番応力 SI が適用されるサイクル数、NI は、材料の S-N カーブによって与えられる応力レベル SI で破壊を引き起こすサイクル数です。