参照ドキュメントの検索ルーチン(Search Routine for Referenced Documents)

参照ドキュメントを開くとき、SOLIDWORKS はドキュメントの検索を行います。 たとえば、図面を開いた際に参照しているアセンブリが見つからない場合、あるいはアセンブリで抑制構成部品を解決する場合に、この検索が実行されます。

参照ドキュメントが検索された場合、参照ドキュメントへのパスが親ドキュメントで自動的に更新されます。親ドキュメントを保存すると、更新されたパスも同時に保存されます。

次のルール(Rules)の列には、ソフトウェアが見つからない参照ドキュメントを検索する際の検索ルーチンが説明されています。

(Examples)の列には、次の筋書きで参照ドキュメントが見つからなくなった場合を例に、ソフトウェアがチェックするパスが説明されています。

  • アセンブリを最後に C:\zz\a1.SLDASM として保存しました。アセンブリを D:\ss\tt\a1.SLDASM に移動しました。
  • アセンブリの最初の部品は前回、C:\qq\p1.SLDPRT として保存されました。この部品は移動しません。
  • アセンブリの 2 番目の部品は前回、C:\zz\yy\xx\p2.SLDPRT として保存されました。ファイルの削除、他の名前を付けて保存、ファイル管理ミスなどで、この部品が見つかりません。
  • アセンブリの 3 番目の部品は、Connected Design Library から p3.SLDPRT として追加されました。
  • ファイル(File) > 開く(Open) をクリックし、a1.SLDASM を新しい位置で開いてください。

    3DEXPERIENCE ユーザー: 3DEXPERIENCE から開く(Open from 3DEXPERIENCE)ダイアログ ボックスが表示されたら、この PC(This PC)をクリックします。

  ルール
1. 同じ名前のドキュメントが開いている場合は、それが使用されます。 他の開いたドキュメントに p2.SLDPRTがある場合、SOLIDWORKS はこのバージョンの p2.SLDPRT を使用します。
2. アクティブなドキュメントのパスを検索し、続いて参照ドキュメントが前回に保存されたパスをリカーシブ サーチで検索します。 D:\ss\tt\p2.SLDPRT

D:\ss\tt\xx\p2.SLDPRT

D:\ss\tt\yy\xx\p2.SLDPRT

D:\ss\tt\zz\yy\xx\p2.SLDPRT

D:\ss\xx\p2.SLDPRT

D:\ss\yy\xx\p2.SLDPRT

D:\ss\zz\yy\xx\p2.SLDPRT

D:\xx\p2.SLDPRT

D:\yy\xx\p2.SLDPRT

D:\zz\yy\xx\p2.SLDPRT

3. 前回にドキュメントを開いたパスを検索し、続いて参照ドキュメントが前回に保存されたパスをリカーシブ サーチで検索します。

ほとんどの場合、アクティブなドキュメントのパスと前回ドキュメントを開いたパスは一致します。

一方のドキュメントを ファイル(File) > 開く(Open) をクリックして開き、アセンブリをファイル エクスプローラからそのドキュメントにドラッグすると、2 つのパスは一致しません。 アクティブなドキュメントのパスはファイル エクスプローラからのパスになり、最後に開いたドキュメントのパスは ファイル(File) > 開く(Open) からのパスになります。

前のステップと同じです
4. 前回に参照ドキュメントが見つかったパスを検索します。 C:\qq\p2.SLDPRT

これが p1.SLDPRT の場所です。

5. ドキュメントが前回に保存された、ドライブの指定がないパス全体を検索します。 \zz\yy\xx\p2.SLDPRT

これは、UNC パス(例えば、\\machine\folder\p2.SLDPRT など)で部品を保存した場合に便利な機能です。

6. ドキュメントが前回に保存されたドライブが指定されたパス全体を検索します。 C:\zz\yy\xx\p2.SLDPRT
7. Connected Design Libraries を検索します。 C:\Users\Public\Documents\SOLIDWORKS\Tenant\ConnectedDesignLibrary

Connected Design Library における p3.SLDPRT の場所です。

8. ドキュメントの検索をユーザー自身で行うことができます。