反り結果 PropertyManager

反り解析の実行が完了すると、充填および保圧中に発生した応力、および部品が完全に冷却された後の熱収縮による応力に起因する部品の変形プロットを表示できます。

反り結果(Warp Results)PropertyManager を開くには、次のいずれかを実行します。

  • PlasticsManager ツリーで、結果(Results)を展開し、反り結果(Warp Results)をダブルクリックします。
  • SOLIDWORKS Plastics CommandManager で、反り結果(Warp Results)をクリックします。

有効な結果

トータル変位 部品が成形され、室温まで冷却された後の部品のすべての変形を表示します。 この結果には、シミュレーションされたすべての応力および熱効果が反映されています。
変位 – 不均一収縮(Deformation – Nonuniform Shrinkage) 成形温度が均一でないことや、部品の薄肉部分と厚肉部分の間で冷却速度に差があること、溶融流れの方向と溶融流れに対して横方向との間で収縮の変化があることに起因する可能性のある変形を示します(一般に、サーフェス領域全体または成形部品のボリューム全体で圧力、温度、せん断応力の分布が均一でないことに起因します)。
変位 – 冷却差(Deformation – Differential Cooling) 射出成形コアとキャビティのサーフェス全体の温度差から生じる不均一な冷却に起因する可能性のある変形を示します。一般に、不均一な部品冷却は、不均一な収縮と金型内応力につながり、どちらも反りの原因となります。
変位 – 配向効果(Deformation – Orientation Effects) ガラス短繊維やカーボン短繊維など、材料内のフィラーの方向による異方性に起因する可能性のある変形を示します。フィラーがない材料では、この変形は無視できます。
金型内残留 von Mises 応力(In-mold Residual von Mises Stress) 金型内冷却時間の終了時における、部品内部の残留 von Mises 応力の大きさを表示します。
型内の変位 充填、保圧、金型内冷却の各過程で発生する応力による変形の部分を示します。 この応力には、部品が金型内にある間の不均一な冷却および固化による効果が含まれます。
離型時残留 von Mises 応力(De-molding Residual von Mises Stress) 部品が室温まで冷却され、自由に変形できるようになった後に残る応力の大きさを表示します。
急冷熱変位 成型品の離型過程の後、部品が室温まで冷却される間の熱収縮に関連する応力により発生する変形の部分を表示します。

構成部品

変位結果で利用可能です。これらのコントロールは、X、Y、または Z 方向の変位の成分のみ表示するために使用します。これは、グローバル方向に整列されるように指定された許容誤差に対する変位解析を確認する際に有用な場合があります。合計(Total)を選択すると、選択した変位結果の変形全体が表示されます。

合計 合成変位を表示します。
X-方向 グローバル X-方向の変位を表示します。
Y-方向 グローバル Y-方向の変位を表示します。
Z-方向 グローバル Z-方向の変位を表示します。
絶対値で表示

このオプションは、X、Y、Z 方向の変位成分に有効です。

変位成分プロットを絶対値で表示します。このオプションは、プロットの色の表示のみに作用します。表示される変形形状には、常に変位結果の符号(正または負)が適用されます。
変位図プロット、Y-方向 変位プロット、Z-方向 変位プロット、合計
変位図プロット Z-方向 - 実際の値 変位図プロット Z-方向 - 絶対値

変形スケール

変位結果で利用可能です。

スケール(Scale) 変形結果を拡大します。 これは、小さな変形により反った形状を検査する際に非常に有用です。 変形スケール(Deformation Scale)を 1.0 にすると、実際の変形が表示されます。

参照を設定

変位結果で利用可能です。 このコントロールは、変位結果を計算するために使用される参照位置および方向を変更します。 参照を設定すると、チェックする固定具またはジグに部品を配置した後で測定した変位と比較する際に有用な場合があります。

原点に基づく モデル上の節点を選択して、モデルの位置を変形のベースラインとして選択します。 選択した原点に記号が表示されます。

ボックスに 0 と入力すると、デフォルトのグローバル原点が使用されます。

平面に基づく

参照平面を定義する 3 つの節点を選択します。 変形された部品は、これらの 3 つの節点が、それらが定義する参照平面に残るように表示方向を変更されます。

第 1 参照

最初の節点を選択し、適用(Apply)をクリックします。 これは、参照システムの原点になります。

第2参照

2 つめの節点を選択し、適用(Apply)をクリックします。

第3参照

3 つめの節点を選択し、適用(Apply)をクリックします。

適用 選択した参照を適用します。
リセット 参照をデフォルトのグローバル原点に戻します。
参照原点を修正 モデルの方向を、表示される方向に調整します。
デフォルトのグローバル原点に基づく変位プロット。
左隅で選択した原点に基づく変位プロット。 3 つの頂点となる節点で定義された参照平面に基づく変位プロット。

クリップ オプション

クリッピング平面モード ソリッド メッシュで使用できます。

部品内の結果の視覚化を許可します。 選択した輪郭プロットの断面図を作成します。

モデルの平面または平坦な面を選択し、選択したエンティティに平行なクリッピング平面を作成します。 モデルのカーブした面を選択し、選択したエンティティに正接するクリッピング平面を作成します。 矢印記号をドラッグして、クリッピング平面の位置を調整できます。

クリッピング平面

既存のクリッピング平面を切り替えることができます。

新しいクリッピング平面を明示的に作成していない場合は、デフォルトのクリッピング平面の新しいクリッピング平面(New Clipping Plane)を使用できます。 デフォルトの新しいクリッピング平面(New Clipping Plane)の方向は Y-Z 平面に平行で、X 軸の中央に配置されます。

表示設定(Display Setup) > クリッピング平面設定(Clipping Plane Settings)(PlasticsManager ツリー)で、各平面の方向を変更できます。

法線を反転

クリッピング平面に垂直なベクトルの方向を反転します。

オフセット距離

選択したエンティティからのオフセット距離でクリッピング平面を作成します。

保存 </Z3>

現在のクリッピング平面を保存し、アクティブなスタディで使用できるように保持します。

作成

新しいクリッピング平面を作成します。

変形モデル断面

クリッピング平面に変形モデルを表示します。 このオプションを選択解除すると、元の変形されていないモデルが表示されます。

最大 アクティブ プロットに表示される結果の最大値を指定します。
最小 アクティブ プロットに表示される結果の最小値を指定します。

アニメーション

反り結果プロットをアニメーション表示することができます。 利用可能なツールを使用して、アニメーションの速度を制御し、一時停止、停止、またはループします。

レポート オプション(Report Options)

X-Y プロット 選択したメッシュ節点で解析結果のグラフを作成します。測定(Measure)SOLIDWORKS Plastics CommandManager)を使用して、該当する位置にある部品の節点を選択します。

選択した節点は、節点リスト(Node List)にリストされます。節点番号は、選択の順序を示します。

右ウィンドウのグラフには、各節点の結果値が表示されます。ソフトウェアは、節点を選択した順序で曲線上の点に番号を割り当てます。

利用可能な結果のいずれかを選択して、選択した節点のグラフを更新できます。

Results Adviser 結果アドバイザー(Results Adviser)パネルをアクティブにします。

上部ウィンドウに、シミュレーション結果の簡単な解釈が表示されます。これには、充填中に発生する可能性のあるショート ショットなどの不具合も含まれます。製品の品質を向上するためのジオメトリ パラメーターおよびプロセス パラメーターの変更に関する推奨も提示されます。

パネル上部の信号のアイコンは、成形機射出圧力限界を基準とする射出圧力の値に基づいて、部品が正常に充填される可能性を示します。
  • 緑: 射出圧力は、指定された機械射出圧力限界の 66% 以下です。
  • 黄: 射出圧力は、指定された機械射出圧力限界の 66% から 90% です。
  • 赤: 射出圧力は、指定された機械射出圧力限界の 90% 以上です。

下部ウィンドウには、アクティブな結果数量が示されます。

eDrawings にエクスポート 結果プロットを eDrawings ファイル フォーマット(*.EPRT)にエクスポートします。