図面(Drawings)
2D CAD システムで図面を作成するのと同じように、SolidWorks でも図面を作成できます。 但し、3Dモデルを作成し、モデルから図面を作成する方法には、多くの利点があります。例えば:
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モデルの設計作業は、線を描くよりも速く行えます。
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SolidWorks ではモデルから図面を作成するため、プロセスは効果的であるといえます。
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3D でモデルをレビューすることにより、ジオメトリが正確であるか、また設計に問題がないかどうか図面を作成する前に確認し、図面の設計エラーを防ぐことができます。
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モデル スケッチやフィーチャーから寸法やアノテート アイテムを図面に自動的に挿入できます。そのため、図面でマニュアルで作成する必要はありません。
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図面でモデルのパラメータや幾何拘束関係は保持されるため、モデルの設計意図は図面に反映されます。
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モデルや図面への変更は、関連のドキュメントに反映されるため、変更は簡単に加えることができ、また正確な図面を作成できます。
2D CAD システムと SolidWorks の図面の比較:
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2D CAD システム
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SolidWorks
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図面の作成
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線を描く
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モデルから自動的に生成(部品やアセンブリ)、またはドラフト
(スケッチ ツールを使用した)
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規格
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DIN や JIS のテンプレートをもつデフォルトのANSI(インチ)とISO (mm)
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ANSI、ISO、DIN、GOST、JIS、BSI、 GB 規格はドキュメント プロパティ オプションから使用可能であり、またこれらの設定をテンプレートに保存することもできます
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スケール
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"ビューポート"のスケール化
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シートやビューをプロパティとしてスケール化
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複数の図面
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複数の"レイアウト"
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複数の図面シート
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タイトルブロック
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タイトル ブロック情報についてプロンプトします。
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シート フォーマット、線の追加、テキスト、ドキュメント プロパティやユーザー定義プロパティへのリンクを編集します
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図面ビュー
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"ビューポート"、ジオメトリ、レイヤーでマニュアルにより作成したビュー
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標準3面図、モデルビュー(等角投影図や分解図など)、またモデルから自動的に作成したモデル相対ビュー、参照図面ビュー(投影図、補助図、断面図、詳細図、破断図、部分断面図、代替位置ビュー)は、標準のビューからワンステップ、またはツーステップで作成されています。
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図面ビューの整列
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マニュアルによるコマンド
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自動的に整列されますが、ドラッグすることも、また整列状態を解除したり、ビューを回転したり非表示にすることもできます
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寸法
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マニュアルにより挿入され、ジオメトリは変更されません
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スケッチやフィーチャーで指定し、モデルから図面に挿入したモデル寸法。モデル寸法は図面で変更でき、また寸法はモデルにリンクしています。図面の参照寸法は、変更できませんが、モデルを変更すると自動的に更新されます。スケッチや寸法は、ワンステップで寸法付けできます。
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寸法のフォーマット
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寸法のスタイル
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お気に入り寸法
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記号
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コントロール コード、Microsoft の記号と特殊文字、またはサード パーティ ソフトウェア
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記号のある寸法とアノテート アイテム用には、内部ライブラリとデザイン ライブラリ(Design Library)の記号を使用できます。
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アノテート アイテム
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テキスト、中心マーク、使用可能な幾何公差記号、その他はマニュアルで作成(多くの場合、ブロックで)
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注記、ねじ山、表面粗さ記号、データム記号、データム ターゲット記号、ダウエルピン記号、マルチ ジョグ引出線、バルーン、 積重ねバルーン、領域のハッチング、溶接記号、幾何公差記号、中心マーク、中心線、溶接ビード、リビジョン記号、穴の寸法テキストをツールとして使用できます。
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自動操作
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自動再生、保存、マルチライン テキストのスタック(積み重ね)
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中心マーク、中心線、バルーンや寸法を新規の図面ビューに自動的に挿入し、これらのアイテムを図面や図面ビューにワンステップで挿入
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引出線
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別々のエンティティ、マニュアルにより添付
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アノテートアイテムとともに使用でき、アノテートアイテムに自動的に添付され(希望に応じて)モデルに添付され、引出線はアノテートアイテムやモデルとともに移動します。
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領域のハッチング
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別々のエンティティ
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断面図に自動的に追加され、個々に変更できます。また領域のハッチングは面やモデルエッジやスケッチ エンティティで閉じられた領域で使用できます。
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テーブル
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テーブルを作成するのに頻繁に使用するブロック。データベースのテーブルにリンク
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部品表、穴テーブル、リビジョン テーブル、溶接カット リスト、設計テーブル、一般的なテーブル
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部品表(BOM)(Bill of Materials)
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部品のリストは、マニュアル操作により属性情報を抽出することにより作成されます。
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アイテム番号、個数、部品名、注記、ユーザー定義プロパティで自動的に生成されます。バルーンの数値とは関連性があります。アンカーポイント
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レイヤー
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主要な構成ツール、機能ごとのグループ情報、オーバーレイと同等
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指定レイヤーの色、種類、線の太さを指定、レイヤーのオン/オフ。ただし、ビュー、線や構成部品を非表示にするためには、他にも方法があります。
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ブロック
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多くの場合、アノテートアイテムと記号を作成するのに使用
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作成、インスタンスごとに挿入、分解、編集などを実行できます。ほとんどのアノテートアイテムと記号はツール、またはライブラリとして使用できます。従来の 2D CAD ブロック(タイトルブロックを含む)はインポートし、SolidWorks で使用できます。
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