周期対称の有効な断面の作成

周期対称の拘束は、軸を中心にして形状、拘束、荷重条件が周期的なパターンで繰り返されるモデルのシミュレーションに適しています。

周期対称拘束を適用するモデルを設定するには、カット(またはアセンブリ カット フィーチャー)を作成し、回転軸を中心にして周期的なパターンを反復できるモデルの断面を生成します。 等間隔の円形パターン フィーチャーを使用して有効なカット断面を反復すると、完成した部品が作成され、断面間にギャップや干渉が生じません。 周期対称拘束は、無効な断面には適用できません。

例: 7 枚羽根の羽根車

元のモデルの 7 分の 1 の適切な断面を生成するモデルをカットします。
impeller.png impeller_sketch.png

羽根車の軸を中心にして形状、拘束、荷重を繰り返し適用する周期対称拘束は、羽根車の代表的なカット断面でシミュレーションを実行する場合に適しています。

押し出しカットのスケッチには、中心軸で交差する半径の等しい 2 つの円弧とモデルの外側のエッジがあります。 2 つの円弧の位置はモデルに比例し、元のモデルの 7 分の 1 のモデルの断面がカットで完全に囲まれるように弧の半径が調整されます。 中心軸から等距離にある各弧の点間の角度は 51.43 度であり、これは 360 度を均等に割り切れる値です(360 / 7)。

impeller_cut_section.png impeller_circular_symmetry.png
スケッチを押し出すと、周期対称に有効なカット断面が作成されます。 カット面に周期対称拘束を適用します。 周期対称拘束を有効な断面に適用すると、モデル全体のレンダリングが作成されます。
解析の実行後、モデル全体の結果を表示できます。 目的とする結果数量の PropertyManager の 詳細設定オプション で、対称結果の表示(Display symmetric results)を選択します。 結果は、定義された回転軸の周囲で周期的に繰り返されます。