シェルの直交異方性特性の定義

平面シェルの場合は、直交異方性材料特性用の参照ジオメトリとしてシェルに平行している面を選択します。円筒シェルの場合は、参照ジオメトリとして円筒の軸を選択します。

orthotropic_mat_shell_plane.gif orthotropic_mat_shell_cylindrical.gif
参照平面はシェル平面に平行です。直交異方性材料の X 方向と Y 方向は平面の上に位置し、Z 軸は平面に垂直です。 円筒シェルの場合は、参照ジオメトリとして円筒の軸を選択します。Y 軸は円筒の軸に対して平行、X 軸は正接方向です。

複合シェルでは、直交異方性材料を定義するための X、Y、Z 方向は、層角度によって層ごとに別々に定義されます。参照ジオメトリは直交異方性材料の定義に考慮されません。

通常、本ソフトウェアでは参照ジオメトリを次のように修正します。

  • 本ソフトウェアは、Z 軸がシェルの面に垂直方向となるよう参照ジオメトリの定義する座標系を変換します。シェルの面は、3 つのコーナー節点により定義されます。
  • 選択した参照ジオメトリのX軸とシェル面の垂直方向との角度が45o以上であった場合、プログラムは修正されたX軸を定義するために参照ジオメトリのX軸をシェル面に投影します。
  • 選択した参照ジオメトリのX軸とシェル面の垂直方向との角度が45oより小さい場合、プログラムは修正されたX軸を定義するために参照ジオメトリのY軸をシェル面に投影します。
  • 次に右側の直交座標系を完成するために、修正された参照ジオメトリのY軸が定義されます。