充填-保圧パラメータ(Fill-Pack Parameters)PropertyManager

充填-保圧パラメータ(Fill-Pack Parameters) PropertyManager で定義される充填および保圧プロセス パラメータは、特定の射出ユニットでなく、プロセスと環境全体に適用されます。

充填-保圧パラメータ(Fill-Pack Parameters) PropertyManager を開くには:

  • PlasticsManager でグローバル パラメータ(Global Parameters) を展開し、充填-保圧(Fill-Pack) をダブルクリックします。

一般

充てんの重力下方向(Gravity Downward Direction for Fill) グローバル座標系で重力の方向を指定します。

グローバル座標 X、Y、Z のいずれかを選択して、重力の方向を定義します。

繊維配向計算(Fiber Orientation Calculation)

シミュレーション中に繊維のパーセンテージを持つ樹脂材料の繊維方向を計算します。

プラスチック製品の強度と性能を高めるため、多くのプラスチックには繊維が含まれます。 各材料の繊維含有率は樹脂材料データベースに含まれます。 粘性係数などの材料データは、具体的な繊維パーセンテージと樹脂の組み合わせの特性を反映します。

キャビティ充填の間に、繊維は流れの方向に沿った向きになります。 これにより、製品の機械的特性と最終的な寸法に影響を与える微細構造が変化します。

重量に基づく現在の繊維 %

重量に基づいて材料中の繊維のパーセンテージを指定します。

例を示します。 繊維が 200 gr を含む 1 Kg の材料の場合、重量に基づく現在の繊維の %(Current % Fiber based on Weight)に「20 (%)」と入力します。 材料データベースから樹脂を選択すると、繊維のパーセンテージの値がデータベースから取得されます。

ベント解析(Venting Analysis)

標準シミュレーションでは、キャビティ内に存在する空気は無視されます。 ただし、ベント解析では、空気の影響およびそれによってメルト フロントにかかる圧力を含めることができます。

キャビティ内の初期圧力(Cavity Initial Air Pressure)(MPa) 空のキャビティの初期圧力は、デフォルトで 14.7psi (0.1MPa)です。

キャビティ内の初期温度(Cavity Initial Air Temperature) (°C) キャビティ内の空気の初期温度は、デフォルトでは室温です。
  ソルバー設定(Solver Settings) Fill/Pack ソルバーの詳細設定 へのアクセスを提供します。

ソルバー設定のデフォルト値をそのまま使用すると、広範なケースに対して最善の結果が得られます。 ほとんどの解析では、ソルバー設定を変更する必要はありません。

ベント解析を実行する場合は、キャビティ内の排気の場所を定義する必要があります。 ベント解析では、キャビティ内で発生してエアベントから出ていくバブルを識別して追跡し、ベントで発生する圧力を計算します。 排気 PropertyManager を参照してください。

推奨事項: 最初の解析ではエアベントを定義しないでください。 ベント圧力(Venting Pressure)結果を使用してエアベントの配置をガイドし、不要な場所に配置しないようにします。