SOLIDWORKS® Enterprise PDM では、Enterprise PDM ボルト内のファイルとアクティビティについての中央管理されたデータをホストするために、データベース サーバーとアーカイブ サーバーを使用します。
クライアントがボルト ビュー経由でEnterprise PDMボルトに接続し、ファイルの参照、ファイル データ カードの表示、ファイルの検索などを行うと、その情報はクライアントとデータベース サーバー間で送信されます。クライアントで取得(Get)やチェックアウト(Check out)などの機能を使用してボルト内に格納された物理ファイル(図面、ドキュメントなど)を取得すると、ファイルはアーカイブ サーバーから取得されてクライアントに送信されます。これらのファイルの転送にかかる時間は、ネットワークのサイズと速度に依存します。
LAN環境では、アーカイブ サーバーがクライアントに対してローカルに存在するため、ファイルは通常高速に転送されます。Enterprise PDMが複数のオフィス間にWAN接続経由で共有されている場合、パフォーマンスは低下し、接続速度に大きく依存するようになります。データベース サーバーの情報(小さいテキスト データが送信されるのみなので高速です)と、物理ファイル(ファイル サイズにより数秒から数時間かかることがあります)の両方が、WAN経由で転送されます。
Enterprise PDMのボルト複製機能を使用すると、ボルト アーカイブの複製コピーをホストするローカルなアーカイブ サーバーを各オフィスに設定して、低速なWAN接続経由で転送されるデータの負荷を分散できます。各オフィスのクライアントがボルトで作業する場合、情報は引き続き中央のデータベース サーバーから送信されますが、物理ファイルはアーカイブ ファイルのコピーをホストする最も近いアーカイブ サーバーから取得されるようになります。
ファイル アーカイブがすでに複製されていれば、ファイルはWANオフィスのローカル アーカイブ サーバーから取得されます。ファイルが別のオフィスのアーカイブ サーバーに追加されていて、まだローカル アーカイブ サーバーに複製されていない場合、ファイルがクライアントによって最初に取得されたときにファイル アーカイブが自動的に複製され、同じオフィスに存在するその他すべてのクライアントがローカル アーカイブ サーバー上でアーカイブ済みファイルにアクセスできるようになります。