SOLIDWORKS Toolbox には、ユーザーによるアセンブリへの挿入が可能な標準構成部品のライブラリが含まれています。 Enterprise PDM では Toolbox の管理が可能であり、すべてのデータ管理操作が自動で実行されます。 Enterprise PDM では、部品ファイルと Toolbox フォルダの両方を管理します。
Enterprise PDM による管理を設定した後は、SOLIDWORKS に Toolbox のボルト フォルダを参照させ、従来どおりに Toolbox を使用することが可能となります。 Enterprise PDM は自動的に次を実行します:
- Toolbox 部品を必要に応じてチェックイン/チェックアウトし、最新のバージョンが使用されるようにする
- 不足している Toolbox 部品をボルトに追加する
- ボルト内の Toolbox 部品へのアセンブリ参照をリダイレクト
- Toolbox 部品を作成(Create parts)オプションの使用をサポートし、ボルトに新しい部品を作成
- 複製の設定を行っている場合、Toolbox ファイルとデータベースの複製
ボルト内にあるToolboxのルート フォルダに対しては、複製スキームを作成する必要があります。 複製の設定に関する詳細は、SOLIDWORKS Enterprise PDM Replication Guide を参照してください。
Toolbox を Enterprise PDM で管理するには2つの方法があります:
- 完全な Toolbox 統合
完全な Toolbox 統合を持つ Toolbox データセット(典型的に SOLIDWORKS データフォルダの下にあります)は Enterprise PDM ボルトに置かれて、そこで管理されます。
完全な方法は SOLIDWORKS と Enterprise PDM 2010 と、それ以降で利用可能です。
- 部分的な Toolbox 統合
部分的な Toolbox 統合では、Enterprise PDM ボルトでアセンブリによって参照される Toolbox ファイルのみがボルトで管理されます。 Toolbox フォルダとソース部品ファイルはボルトの外に保管されます。
SOLIDWORKS と Enterprise PDM 2010 より前は、部分的な方法だけが利用可能でした。
SOLIDWORKS と Enterprise PDM 2010、またはそれ以降のバージョンはまだ部分的な Toolbox 統合をサポートします。 しかし、完全な統合を使用することが推奨されます。