S-N カーブの特定のデータ点に基づいて Basquin 関係式の定数をプログラムに計算させるときに選択します。 高サイクル疲労(サイクル数 N > 104)の場合、log-log スケールでプロットしたとき、S-N カーブは直線によって近似できます。 Basquin の関係式は、Y-軸の負荷応力サイクル(S)と X-軸の破壊までのサイクル数(N)との間のべき乗関係です。
Basquin の関係式は、疲労限度または耐久限度までに限り有効です。 疲労限度は、疲労破壊を引き起こさない交番応力の最大値です。 言い換えれば、交番応力が疲労限度以下であれば、破壊を引き起こすための応力周期の回数は非常に多く(事実上無限に)なります。 通常、疲労限度は 0 を意味する交番応力用に定義されます。 疲労限度はファティーグ リミットとも呼ばれます。 一部の金属には、測定できる疲労限度がありません。
プログラムは Basquin 関係式の応力範囲値 Sr を考慮します。 Sr は S-N カーブの交番応力(Sa)の 2 倍の値で、完全反転荷重になります(Sr = 2*Sa)。
Basquin の S-N 疲労カーブの関係式は、次のように示されます。 - N = B /(S)m または
- log(Sr)= B - m log(N)
このオプションを選択すると、カーブ固有定数(B)(Curve specific constant (B))および S-N カーブの傾き(m)(Slope of S-N curve (m))オプションは非アクティブになります。 ソフトウェアは、線形最小二乗法を使用して、S-N データ点を通して直線をフィッティングさせることにより、B および m 定数を計算します。 これらの定数は、異なる応力レベル下での疲労テスト実験によって決定される材料パラメータです。
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