インタラクティブ操作のパフォーマンスの改善

SOLIDWORKS Visualize 2018 には、レイトレーシングのパフォーマンスに対する 3 つの主な改善が含まれています。

  • 高速(Fast)および高精度(Accurate)レイトレーシング モードの場合に、ビューポートで直接行える迅速なインタラクティブ操作
  • より速い高速(Fast)モードを実現する新しい高速(Fast)レイトレーシング モード スイッチの追加
  • 高速(Fast)レイトレーシング モードのデフォルトのパス数を設定可能

ビューポートで直接行える迅速なインタラクティブ操作

2017 SP2 リリースで公式採用された改善で、高速(Fast)および高精度(Accurate)モードが有効になっている場合に、カメラやジオメトリを操作する際のビューポートでのインタラクティブ操作のパフォーマンスが大幅に改善されています。 これらのパフォーマンスの改善を実現するのに、設定を変更する必要はありません。

高速(Fast)レイトレーシング モード スイッチ

SOLIDWORKS Visualize 2018 には、高速(Fast)モードのトグル スイッチがあり、 スピード(Speed)品質(Quality)の間で切り替えることができます。 このスイッチには、メイン ツールバーからアクセスできます。

スピード(Speed): ビューポートで最速なインタラクティブ操作性が必要な場合に推奨されます。
  • この新しい高速(Fast)レンダリング設定は、自分の影と時間のかかる反射を排除して、以前のバージョンの 2 倍の速度でレンダリングを行います。
  • これは、ガラス、透明なプラスチック、または透明な物体が含まれていないプロジェクトに適しています。
品質(Quality): 最終的なレンダリングに推奨されます。
  • この新しい高速(Fast)レンダリング モードは、以前の高速(Fast)レンダリング モードよりも写実的で高性能です。 このモードは、高精度(Accurate)モードの写真のようにリアルさと、高速(Fast)モードの高速なレイトレーシング速度を兼ね備えています。
  • この新しい高速(Fast)モードにより、多くのプロジェクトで高速(Fast)レイトレーシング モードを使用できるようになります。 高精度(Accurate)レイトレーシング モードは、インテリア シーンでのみ必要です。

詳細については、この Visualize Forum スレッドを参照してください。

高速レイトレーシング モードのデフォルトのパス数の設定

高速(Fast)モードのトグル スイッチでスピード(Speed)と品質(Quality)を切り替えることができることに加え、高速(Fast)レンダリング モードのレンダリング パス(Render Passes)のデフォルト値を設定することができます。 ツール(Tools) > オプション(Options) > 3D ビューポート(3D Viewport) > 高速レンダリング モード(Fast Rendering Mode) をクリックします。

一部の高速(Fast)モード レンダリングではノイズが発生することがあるため、この設定により高速(Fast)モード レンダリング パスのデフォルト値を調整して、最終的な高速(Fast)モード レンダリングの可視ノイズを低減することができます。

この値に達すると、累積処理が停止します。 小さい値を指定すると、レンダリング時間は短くなりますが、ノイズのあるイメージが生成されることがあります。 ほとんどのプロジェクトの場合、デフォルト値で十分です。



高速(Fast)モードを選択した場合、ビューポートで選択した高速(Fast)モードの設定(スピード(Speed)または品質(Quality))とレンダリングパス数がオフライン レンダリングで使用される設定です。