物理シミュレーションを使用して、オブジェクトを自然に見えるように配置できます。
たとえば、何本かのペンを自然な形でカップに配置しようとする場合です。 カップの上にペンを配置してから、重力をシミュレートしてドロップします。 ペンは、定義した物理特性に応じてカップに、また互いにバウンドし、結果的に何らかのランダムな配置になります。 次に、シェイク(Shake)ツールを使用すれば、ペンを再配置して、さらに自然に見えるようにできます。
はじめに:
- メイン ツールバーのレンダラーの選択(Renderer Selection)で、プレビュー(Preview)
をクリックします。
- パレットで、モデル(Models)タブと物理(Physics)サブタブを選択します。
オブジェクトを自然に見えるように配置するには:
- モデル ツリーまたはビューポートで、オブジェクト(部品
、グループ
、またはモデル
)を選択します。
- シミュレーション タイプ(Simulation Type)の場合、シミュレーション中にオブジェクトを移動できるかどうかを指定するには、次のいずれかを選択します。
オプション |
説明 |
なし (None) |
オブジェクトはシミュレーションに含まれていません。 |
静的 |
オブジェクトを移動することはできませんが、そのオブジェクトに衝突しているオブジェクトに影響を与えます。 たとえば、カップを静的(Static)に設定します。
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動的 |
オブジェクトは移動可能で、その動きはシミュレーションにより決定されます。 たとえば、それぞれのペンを動的(Dynamic)に設定します。
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- 衝突ジオメトリ(Collider Geometry)の場合、衝突で使用するオブジェクトのジオメトリの精度を指定するには、次のいずれかを選択します。
オプション |
説明 |
境界ボックス |
精度は低くなりますが、結果を早く得ることができます。 たとえば、ペンのジオメトリが単純なため、各ペンを境界ボックスに設定します。
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メッシュ |
精度が上がりますが、結果を得るのは遅くなります。 たとえば、境界ボックスがカップ上部を閉じ、ペンがカップに落ちない場合は、カップをメッシュ(Mesh)に設定します。
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- 物理特性(Physical Properties)では、静的摩擦、動的摩擦、弾性、質量などの特性を指定します。
最初のパスでは、そのままにしておきます。 後で特性を調整して、シミュレーション動作を変更できます。
- シミュレーションに含める各オブジェクトについて、ステップ 1 ~ 4 を繰り返します。
- をクリックします。
シミュレーション マネージャが画面の下部に表示されます。
- シミュレーション マネージャで、物理特性を切り替え(Toggle Physics)
をクリックします。 シミュレーションが開始され、重力によって動的なアイテムが配置されます。 たとえば、ペンはカップに落ちます。 高くから落とすほど、衝突は強くなります。

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適用前 |
適用後 |
- 動的オブジェクトをより自然な配置に変更するには:
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シミュレーション マネージャで、シェイク(Shake)をクリックして押し続けます。
クリックして押している時間が長くなるほど、揺れが強くなります。 ボタンがシェイディングされるのは、最大強度に進行している状況を示します。
ペンが揺れて、より自然な配置になります。
- クリックを離します。
-
シミュレーション状態(Simulation States)の下の空白のボックスをクリックします。
シミュレーションの状態が保存されます。
ボックスをクリックすれば、シミュレーションをその状態に戻すことができます。 シミュレーション中は、最大 11 個のシミュレーション状態を保存できます。 さらに保存する場合は、最も古い状態が新しい状態に上書きされます。 シミュレーション状態をピンで固定すると、上書きされません。
- シミュレーションを停止するには、物理を停止(Stop Physics)
をクリックします。