工具選択 - 縦溝の長さ

特定の工具ではなく、式を使用(Use Expression)に基づいて工具選択基準を指定すると、SOLIDWORKS CAM で工具の縦溝の長さが考慮されます。

加工プランの構築(Generate Operation Plan)を実行すると、工具の直径の下限/上限式を使って工具選択基準を定義する各加工に対して、次のルールが適用されます:
  • 式の条件に一致する同一の直径値を持つ 2 つ以上の工具が工具クリブにある場合、SOLIDWORKS CAM は工具を割り当てる縦溝の長さを考慮します。フィーチャーの深さよりも長い縦溝長さを持つ工具が選択されます。すべての工具の縦溝長さがフィーチャーの深さよりも長い場合、SOLIDWORKS CAM はフィーチャーの深さに最も近い縦溝長さを持つ工具を選択します。
  • さらに 2 つ以上の工具が検出される場合、SOLIDWORKS CAM はストック/工具の材質マッピング(Stock/Tool Material Mapping)のルールを使用して工具を選択します。

たとえば、フィーチャーの深さが 75mm の長方形ポケットがあるとします。このフィーチャーに割り当てられたフィーチャ ストラテジに基づいて、工具選択基準では 25mm のフラット エンド ミルが選択されます。工具クリブには、同一の直径 25mm を持つフラット エンド ミル工具が 2 つあります。ただし、1 つの工具の縦溝長さは 50mm で、もう 1 つの工具の縦溝長さは 80mm です。80mm の方がフィーチャーの深さに近い値であるため、SOLIDWORKS CAM は 80mm の縦溝長さの工具を選択します。